EUROBIKE 2026

EUROBIKE 2026

6月24日から27日の4日間、フランクフルトで開催

された「EUROBIKE 2026」に今年も参加して来ました。
今回は、そのレポートです。

2001年から、ほぼ欠かさず参加していて、かつては世界で最も重要で、華やかな自転車展示会と認識していた、こちらのショーですが、ヨーロッパ市場の急速な落込みと、多くの主要ブランドの体力低下、主催者側の強気過ぎる運営手法への反発などから、今年は大幅な縮小ムードの中での開催でした。

事前情報として、シマノを含む多くの大手メーカーが出展しないと聞いていて、昨年のショーから3つのホールをキャンセルしたコンパクトなショーになるとの事で、「今年がラストイヤーになるかもしれない。」との噂まであったので、今年の参加自体を辞めようかと検討した時期もありましたが、「ラストイヤーになるのなら、それを見届けるのもありだな。」と、参加を決めました。

タルタルーガ自転車EUROBIKE2026実際に参加してみると、巨大なメッセ会場の3ホールだけを使用した、とてもコンパクトなショーになっていて、昨年までは4日間の開催期間中、初日から3日目まで日替わりで発行されていた、「SHOW DAYLY」と言う大型雑誌風のショーレポート誌も、4日通しで初日に1部だけが発行されると言う、見るからに縮小ムードで、若干の悲壮感すら感じました。

ところが、初日を迎え開場してみると、この縮小は悪い事ばかりでは無く、メリットも数多くあり、新しい技術と発想から開発された、面白い商品も多数出展されていました。
結果的に、今年も参加して本当によかったです。

Pacific Cycles

タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026この様な事前状況下ではありましたが、「Pacific Cycles」社は今年も予定通りブース出展を行いました。
今年は、折り畳み製品に特化した展示を行ったのですが、私が思うに、過去最高の反響を得る事ができました。
ユーロッパを中心に、多くの販売店やエンドユーザーから、展示した製品への様々な好意的意見や、質問をひっきりなしに頂きました。
期間中、昨年までと大きく異なる今年の反響の理由を、私なりに分析して、最終日には簡単なレポートして、Pacific Cycles 社に提出しました。
今後の世界戦略の、役に立てると良いのですが。

CANYON

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HP VELOTECHNIK

タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026同じくドイツに拠点を置く「HP」社も、他のリカンベントメーカーの多くが出展を取りやめる中、今年も「Pacific Cycles」社のお隣に、ブースを設置して多くの来場者で賑わっていました。
今回出展を決めた理由を、社長に聞いたところ、「会社が、メッセ会場から近いからね!」と、とてもナイスな回答でした。

タルタルーガ自転車EUROBIKE2026「HP」ブースに、時々戻って来ては展示されていた一台のプロトタイプの表示に、「HP」の知合のスタッフに、「このドライブシステムを、HPで開発してるって事?」と、尋ねたところ、「違うよ。“CIXI” って会社が開発した商品で、ウチは搭載しただけだよ。外のテストエリアにブースがあるから、Yoshimatsu も是非試乗した方がいいよ!」と勧められ、試乗へと向かいました。

CIXI Chainless Drive

タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026「CIXI」のブースへ向かい、開発を担当してたスタッフから詳しく話を聞いたところ、10年程前に設立された、「ペダル入力」を使った電気自動車の開発を行うフランスの会社で、電気自動車は、近日発売になるそうです。
ここで言う「ペダル入力」とは、ペダルを漕ぐ行為を入力センサーとして使用して、ドライバーが「加速したいのか、減速したいのか」と言う意思を読み取ると言う事です。
読み取った意思をコンピューターで処理して、モーターの出力が変わる為、時速120kmまでの加速が可能な電気自動車で、「車の運転が、エクササイズになるんですよ。」との説明でした。

完成したこの電気自動車の技術をベースに、自転車用に落とし込んだ物が、「HP」の試作車に搭載されていたユニットで、既に「ICE」(イギリスのリカンベントメーカー)や、「HASE」(ドイツのリカンベントメーカー)でも搭載が決まっており、今年の秋頃に発売を予定しているとの事でした。

タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026早速「HP」の車両に試乗しましたしたが、ケイデンスとパワーレベルを、それぞれ選択してペダルを漕ぐと、とても自然な感覚で走りはじめます。
ペダルを漕ぐスピードに完全に追従した、「パワーアシスト」ではないので、軽く漕いでも選択したパワーレベルに応じた加速感で、加速していきます。
ペダルを止めると減速して、逆転させるとバックもできます。
走行中、手元のコントローラーを操作して、色々と設定を変更してみましたが、実際のペダリングには追従していないはずなのですが、プログラムのバランスが絶妙で、加速や減速が感覚的にとても自然で、坂道もグングンと登り、正直忘れられない位の素晴らしい走行感覚でした。
実際、その感覚が忘れられなくて、翌日にもう一度試乗してしまいました。
ただ、「これを電動アシストと呼んで良いのか?」という疑問が残り、スタッフに聞いてみたところ、「Yes! 電動アシストです。」と即答でした。(ホンマか?)

Skarper

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こちらは、5年程前に設立されたイギリスの企業の手掛ける、手持ちの自転車に後付けできる、脱着可能なパワーアシストユニットです。
ケイデンスセンサーと、後輪の左ハブ下に脱着可能なユニットを取り付けることにより、自分の自転車が、電動アシスト自転車になります。
何よりこの製品が面白いのは、その駆動方法で、バッテリー、モーター、コントローラーが一体となったユニットから、小さなピニオンギアが飛び出ていて、車両に装着すると、このギアが専用設計のディスクローターに挿入される事で、ローター部が回転して後輪を駆動します。
まさに逆転の発想で、お見事!
ディスクブレーキ未装着の車両向けには、専用のハブも用意されています。

こちらの商品も、試乗してみましたが、ギアによるメカニカルノイズもほぼ無く、ダイレクト感もしっかり有る、とても高い完成度でした。
エンジニアは、F1 の開発に関わっていた人物なのだそうです。

HEPHA

タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026結構大きめのブースに、シンプルながら綺麗なママチャリタイプの電動アシスト車両が、1台だけ展示されていて、その大胆な展示がかえって目立っていました。

ALPIKE

タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026折り畳み機能を備えた、スタディングタイプのカーボン製スクーターです。
シンプルな構造で、15秒で折畳ができるという、そのデザインとフレーム構造が気に入りました。
電動ユニットを追加した ’urban’ タイプも有り、こちらは電動スクーターとして使用できます。

ホンダのコピー製品

タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026タルタルーガ自転車EUROBIKE2026昨年の EUROBIKE で初展示されて話題となった、ホンダの「ラストマイル」用電動4輪が有りましたが、今年はそのコピー品の様な製品が、多くのメーカーから出品されていました。
本当に節操がないです。

SEIRA

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フラットな状態から、後部のダイヤを回すと、外周部のワイヤーが引っ張られる事で丸まりヘルメット形状になります。
ダイヤル部のボタンを押して、ワイヤーを開放すると、一瞬でフラット形状なる優れものでした。
ヨーロッパのディストリビューターを探しに来れているそうです。
日本でも売れそうですよね。

以上、EUROBIKE 2026のレポートでした!