ロードショー in カルフォルニア 2004

ロードショー in カルフォルニア 2004

既に何回かお話をしていますが、Pacific Cycles 社の

出展する様々な海外ショーに、2001年以来ジョイントさせてもらっています。
彼らと共に、これまで、数多くの様々なイベントに参加してきましたが、中でも最も強烈に印象に残っているのが、2004年4月におこなった、北米カルフォルニアのロードショーです。
今回は、この時のお話です。

急遽参加決定

この年の3月中旬に行われた、台北ショーにジョイントした際に、Pacific Cycles 社が、4月にロスアンゼルスで行われる「LA Bike EXPO」に出展して、ショー終了後、ロスアンゼルスからサンフランシスコまで、レンタカーで販売店を回りながら、飛込営業を掛ける「ロードショー」を行う計画があることを知りました。
単純に「それは、面白そうだ!」と感じた私が、「オレも参加していい?」と尋ねると、「勿論!」と、ふたつ返事をもらえ、急遽参加が決まり、帰国後直ぐに4月1日にLAX (ロスアンゼルス空港)に入り、9日に同じくLAX から帰路につく航空券の手配を行いました。

LA Bike EXPO

タルタルーガ自転車ロードショーUSAタルタルーガ自転車ロードショーUSA今回のメンバーは、Pacific Cycles 社からマイケル氏(現社長)と、彼のアシスタントの2名、当時の Pacific Cycles 社の北米市場セールスレプス(営業担当)のアメリカ人デイビッド氏に、私を加えた4名です。
Tartaruga からは、Type FOLDING を私が日本からハンドキャリー、 Type RECAMBENT を台湾からハンドキャリーしてもらい、展示しました。
北米で開催される自転車ショーでは、ラスベガスで開催される「インターバイク」が最も規模が大きく、この時点で既に3回参加していましたが、この LA CONVENTION CENTER で開催される「Bike EXPO」は、主に販売店とエンドユーザー向けの、比較的ローカルなショーで、よりダイレクトなマーケットからの声を聴くことができました。
「展示車両を、販売してほしい。」といったオファーも、複数もらいましたが、「この後、ロードショーを行うので、それはできません。」と、都度丁重にお断りして、三日間のショーを無事終えました。

ロードショー開始

タルタルーガ自転車ロードショーUSA「Bike EXPO」終了翌日の5日から8日までの4日間をかけて、レンタカー(アメリカンサイズのミニバン)にそれぞれがハンドキャリーしてきた車両を詰込み、ロスアンゼルスからサンフランシスコを目指し北上、サンノゼなど途中通過する主要な街の、評判の良さそうな自転車店を訪問して、持参した車両を売り込んでいくという、往復1500キロ程のロードショーです。

タルタルーガ自転車ロードショーUSA綿密な事前計画は特に無く、4人で道中のモーテルに泊まりながら進み、翌日、訪れるであろう街々の情報を、地図を睨みながら、持参したラップトップを「インターネット」につないで(当時は、確かまだ内臓モデムを介しての、ダイアルアップ接続でした!)、ネット上の口コミなどを頼りに、訪問する販売店をリスト化しながら、場合によっては、アポ取りの電話を入れたりもしました。

飛込営業

タルタルーガ自転車ロードショーUSAタルタルーガ自転車ロードショーUSAタルタルーガ自転車ロードショーUSA翌日、リストアップした販売店に到着すると、少し離れた場所に車を停め、先ずは、店の外観と店内を外から眺め、その店に合いそうな車両を、ミニバンから降ろして、店の扉を開け入店、営業をしていきました。
殆どの販売店は、快く我々を迎い入れてくれて、話を聞いてくれました。
中には、自前でクロモリフレームを製作しているお店もあり、フレーム製作に関する質問を逆に受けたり、お店の商品構成に対する意見を求められたりと、その他の展示会とは明らかに異なる、生の声を聴くことができました。
タルタルーガ自転車ロードショーUSAタルタルーガ自転車ロードショーUSA当然、英語での売込みなので、マイケル氏とデイビッド氏の2人がメインで話を進め、Tartaruga に関する売込みの詳細部分のみ、私が、私の話す英語で説明して行きました。

最終的に10軒以上の販売店を回りましたが、残念ながら、このロードショーの結果で、弊社製品の販売に結び付く実績は作れませんでした。
しかし、この9日間の体験は、その後も含め、参加した多くの大規模な国際的自転車ショーと比較しても、飛び切り新鮮で、価値ある多くの情報や経験を味わう事ができ、その後の私自身にとって、とても大きな収穫となりました。
現在、弊社の全ての製品に活かされています。