Type SPORT の室内保管

今回も、Tartaruga 店頭試乗会等の場で、良く耳に

する件についてです。
販売店様にお越しのお客様に、「何で、折畳み自転車のご購入を検討されているのですか？」と伺うと、「駐輪場に置けない（または、置きたくない）ので、室内に保管したい。折畳み式なら、畳んで部屋に置けるので、出来るだけ小さく畳める物を探している。」と言ったお話を、多く伺います。
主に、マンションなどの、集合住宅にお住まいの方々からのご意見ですが、今回は、この車両の室内保管に関するお話しです。

折畳んで居間へ

私自身、経験が有りますが、集合住宅にお住まいで、共有の駐輪場に自転車を停めておくと、他の住人の方が、両隣にあるご自分の車両を取り出す際に、ガリガリと傷をつけられたり、最悪の場合、盗難に遭うリスクもあります。
そう言った状況は、容易に想像がつきますので、「室内保管をするために」との理由は、十分に理解できます。

ただ、「畳んで居間へ」と言う部分に関しては、ちょっとした疑問が常に、頭をもたげてしまいます。

毎回やるんですよ・・・

折畳み作業の容易な商品は、10秒程で折畳むことが可能です。
折畳みサイズも、駅のコンインロッカーに入る事を、うたうコンパクトな商品も存在します。

仮に、この様に簡単に折畳めたり、小さくなる車両を購入されたとします。
ご帰宅されて、玄関前で折畳んで、ドアを開け、折畳んだ10キロ前後の重量の車両を抱えて、部屋の中に持っていき、所定の場所に置くと言う、一蓮の動作を行う事になります。

また、室内に保管してある車両を使用する際は、これとは逆の動作を、毎回行う事になります。
正直言って、面倒くさくないですか？

玄関に保管する

そこで、オススメなのがこちらの方法です。
自転車を室内保管した場合、何処が（何が？）最も邪魔かと言うと、ハンドルの出っ張りです。
フレームも車輪も、基本的に一直線に並んでいるので、その姿はかなりスリムな、いでたちといえます。
それらに対して、ハンドルだけが、左右に幅を取り、行く手を遮ぎるかの如く、立ちふさがってしまっています。

ハンドルが回転できたら

では、そのハンドルを、この様にくるりと90度ほど回転できたらどうでしょうか？
Type SPORT は、折畳みを行う際に、ハンドルステムを固定しているQRレバーを緩めて、ハンドルを抜取る構造になっています。
この構造を利用して、QRレバーを緩めた後、3mm程持ち上げると、回転する事が可能で、任意の位置でもう一度QRレバーを締めると、その位置で「仮固定」する事ができます。

3mm程持ち上げる理由は、Type SPORT のハンドルステムには、ハンドル組立て時に、ハンドルのセンター出しの目安となる、インデックス機構が設けてあるのですが、3mm程持ち上げると、この機構が無効化され、自由な角度に回転できる構造となっているからです。

ハンドルを回転させた車両は、この様にかなりスリムな物体となりますので、この状態で玄関に先に置く事が出来れば、帰宅後の収納も、使用する際の持出も、最低限の手間で行う事ができ、結果的に、車両出動の機会も増えることになります。
「居間から出すの、面倒くさいな・・・」と、思うことなく、「使いたい時に、直ぐ乗れる」状態になるのです。

また、ご自宅の玄関スペースの問題で、「さらにスリムにしたい。」場合は、ハンドルの次に出っ張っている「ペダル」を、脱着式のペダルに交換してあげれば、更なるスリム化も容易です。

玄関の奥行きが足りない

玄関の土間部分の奥行きが短くて、置けない場合、この様に、フローリング上の前輪が置かれるスペースに、小さめのマットを敷いてあげれば、解決できます。

イージーフォールディングでも

「ハンドルを回転させるだけでは、コンパクトさが十分でない。」とお考えの場合、イージーフォールディングを行って、玄関に収納する方法もおすすめです。
折畳んだ際の「スリムさ」が、アドバンテージのイージーフォールディングですが、更なるスリム化をお望み場合、「ペダル」を、脱着式のペダルに交換してあげれば、更なるスリム化も容易です。

「室内に保管するために、折畳み自転車のご購入をご検討されている」皆さん、是非一度、この点を踏まえて、Type SPORT もご検討してみてください。

また、すでに　Type SPORT をお持ちのお客様には、保管方法として、参考になれば幸いです。