ユーロバイク 2018 レポート 1

只今、ドイツで行われている、「ユーロバイク2018」

に出展する為に、フリードリヒスハーフェンという街に来ています。
この街は、ドイツ南端のスイスとオーストリアと国境を接するボーデン湖畔に位置していて、多くの年配の方々が休養に訪れる、ドイツの典型的なリゾート地で、飛行船ツェッペリン号が建造された街としても有名です。
今回は、当ブログ初の試みとして、リアルタイムでの「ユーロバイク」レポートを行いたいと思います。

メッセ会場

今年の Pacific Cycles 社ブース
この街にある巨大なメッセ会場で行われるのが、ヨーロッパ最大の自転車ショー「ユーロバイク」です。
私がTartaruga Entertainment Works を立上げた2001年以降、Pacific Cycles 社のブースに、弊社のTartaruga Type FOLDING も展示するというスタイルで、毎年参加しています。
メッセ会場の全体マップ
会場の巨大さに関しては、日本人にはちょっと想像もつかない程の大きさで、大型旅客機が3機入れる程のホールが、A1~A7、B1~B5と12個有り、それでも会場が足りず、隣接する飛行船の整備場まで使って行われる程の規模の展示会です。

柱の無い巨大なホールが連なった、広大な会場内部。

昨年までは、8月末から9月頭の時期で開催されていたユーロバイクでしたが、今年は世界中のメジャーバイクショーの開催時期のシャッフルに伴い、7月前半での開催となりました。
ヨーロッパのみならず、中東、中央アジア辺りまでを主要市場の対象にしたショーになります。

今年のショーの傾向について

2001年から、定点観測をしているユーロバイクですが、今年の特徴は、と言うか今年も過去数年の傾向と同様に電動アシスト車とカーゴバイクです。

ロードタイプのスポーツ電動アシスト車。モーターやバッテリーの小型化で、電動と気が付かないレベルの商品も。

2010年頃から始まった、ドイツを中心とするヨーロッパの自転車市場の、Bosch社製の電動アシストユニットに代表される、いわゆるスポーツ電動アシスト車のムーブメントは、シティーバイク、マウンテンバイク、ロードバイクと市場を拡げて行き、電動ユニットのカバーを外して「ネイキッド」と言うスタイルを生み出したりと、既にやり尽くした感がありましたが、ここ数年の傾向としては、スポーツ電動アシスト車と、その派生とも言える電動アシストカーゴバイクの2種類が牽引して来ました。

スポーツ電動アシストの派生とも言える電動アシストカーゴバイク。この商品も実はPacific 社製です。

電動アシストという考え方をいち早く商品化して、市場を築いて来た日本市場から見て、正に異常とも言える、その過熱ぶりは、少々信じ難いレベルと言えると同時に、2005年には、世界初の電動アシストリカンベントを発売した弊社としても、その流れを自分達のものと出来なかった、日本の立場に関しては、悔しい思いもあります。
ちょうど、ウォークマンを開発したソニーが、アップルコンピュータの iPod の発表を許し、永きに渡り後塵を舐める事となった状況に重なってしまいます。

次回は、今年のユーロバイクで、私が気になった商品やブランドを紹介します。

つづく