イタリア 2016(チンクエテッレ)後編

2016年のユーロバイク後に行った、イタリア

の「チンクエテッレ」の続きです。
既にお話した通り、チンクエテッレは、
モンテロッソ・アル・マーレ (Monterosso al Mare) – 西端
ヴェルナッツァ (Vernazza)
コルニリア (Corniglia)
マナローラ (Manarola)
リオマッジョーレ (Riomaggiore) – 東端
の5つの村の総称です。

「チンクエテッレ」からさらに西に二つ先の「フラムラ」に宿泊していた私は、最寄りの「モンテロッソ・アル・マーレ」まで電車で行き、そこで電車、エコバス(村と村を結ぶマイクロバス)が乗り放題で、ハイキングコースの入場も無料となる「チンクエテッレ・カード」の2日券を購入しました。
この日からの2日間は、家々が色とりどりに塗装され、まさしくフォトジェニックなそれぞれの村を散策しながら、自分のカメラで写真を撮ることが目的です。
初日は、電車とバスを活用して、二日目は更に遊覧船も駆使して、写真を撮りまくりました。

モンテロッソ・アル・マーレ

「チンクエテッレ」で、最も西に位置するこの村には、「チンクエテッレ」で唯一、砂浜の海岸(ビーチ)が二箇所あります。
一つ目のビーチは、駅を降りて直ぐの所にあり、カラフルなビーチパラソルがずらりと並ぶ長い砂浜の景観は、いかにもヨーロッパのビーチリゾートの雰囲気で、絵に描いたような光景が広がり、多くの観光客達が、海水浴を楽しんでいます。

暫く海岸沿いを歩くと、トンネルがあり、トンネルを抜けると「モンテロッソ・アル・マーレ」の中央広場があり、その奥にレストランや土産物店などが並ぶ町が広がります。
ここ「チンクエテッレ」では、2番目に大きな街で、ホテルも最も多いため、「チンクエテッレ」滞在の拠点として、使われるようです。

ヴェルナッツァ

西から2番目に位置するこの村は、駅を降りると、ローマ通りと言う狭いメンストリートに出ます。
土産物店などが多く立ち並ぶ、この狭くて短いメンストリートを、海側へと進むと、少し開けた場所にマルコーニ広場があり、広場に隣接する小さな入江にぶつかります。
入江は、小さな漁港になっていて、かわいい小舟がポツポツと並んで浮かび、入江の突端まで続く切立った崖に貼りつくように、カラフルな建物が並びます。

コルニリア

「チンクエテッレ」の中で、最も小さなこの村は、また唯一海に直接面しておらず、段々に切り開かれたぶどう畑に囲まれた、標高100メートルほどの切立った岬の上に町があり、海岸沿いにある駅を降りると、急斜面に設置された階段をひたすら登るか、エコバス(マイクロバス)に乗って、葛折りの斜面を登っていくしかありません。
最初は、階段を登ってアプローチしましたが、その道のりは相当に険しく、本当に大変でした。
ただ、その独特の地形から、上りきった岬の上に広がる街の景観は、他の村とは全く異なり、絶景も楽しめ、小さいく狭いながらも魅力的な町が広がります。
とある小さなバルの店先の木陰で、この店の主と思われる女主人が、大きな雑誌をめくっていました。
ゆったりとした時間が、心地よく流れている、そんな表現がピッタリの村でした。
村の散策を終えた後は、迷わずエコバスで駅へと向かいました。

マナローラ

この駅を降りると、駅の周りには何も無く、駅を出てすぐの地下道の様なトンネルを抜けて、町へと向かうことになります。
狭いトンネルを抜けると、結構な勾配のメイン通りがあり、こじゃれた土産物店が軒を連ねています。
このページのメイン画像のように、「チンクエテッレ」のイメージ画像としてよく使われているのが、この村になります。
町なかの、何気ない階段や土産物までが、充分に可愛らしく、「思わずシャッターを切ってしまう。」、そんな魅力にあふれていました。

リオマッジョーレ

「チンクエテッレ」で、最も大きな村です。
この村の港も、「チンクエテッレ」のイメージ画像としてよく使われていて、最近では日本のTV CMでも、目にすることがありました。
「愛の小道」と呼ばれる、お隣の「マナローラ」と、この村をつなぐ、眺めのいい海岸遊歩道があり、「チンクエテッレ・カード」で入場できるのですが、私が行った時は運悪く、嵐で遊歩道がダメージを受けたとかで、立ち入り禁止となっていました。

海沿いの村々ということで、夕飯は、いずれもシーフード系をメインに、地元産ワインと共に楽しみました。

未だに、日本ではメジャーとは言えない「チンクエテッレ」ですが、イタリアでとてもおすすめの観光スポットです。
機会があれば、是非、訪ねてみてください。

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