Tartaruga Type SPORT ver.1.5 登場
- 2019.04.30
- タルタルーガ
- Type SPORT, 自転車, 開発
2005年の発売開始以来、多くの皆様から
大変、ご好評をいただいております、Tartaruga Type SPORT ですが、この春生産を行った最新ロットから、「Version 1.5」 へと、バージョンを変更いたします。
前バージョン「Version 1.25」 へのバージョンアップが、2010年でしたから、9年ぶりのバージョンアップの告知となります。
以前、この様なお話を書きました通り、弊社ではイヤーモデルという考え方を、おこなっていません。
生産の度に、細かな改良を重ねて、ある程度の改良が蓄積された段階で、オフィシャルにバージョンアップの告知を、お行わせていただいています。
Version 1.5 への道
多くの皆様から、ご好評をいただいております、「Type SPORT ver.1.25」の機能と、美しいフレームデザインはそのままに、最新のヨーロッパ規格に対応する為に、フレーム強度を大幅に向上しました。
フレームの基本デザインを大きく変える事無く、構成部品の一部形状変更や、ガセットの追加など、細部に渡る改良の積み重ねにより、これを実現しています。
結果的にフレーム剛性が、大幅に引き上げられた新型フレームは、ペダルを踏みこんだ際の、よりダイレクトな推進力を、ご体感いただけます。
これらの変更は、実は前回の生産時には、既に全て盛り込まれていました。
その時点では、もう一点の変更を施す計画があり、そこまで終了した段階で、バージョンアップの告知を行う予定でしたが、その後、更なる実験を続けた結果、その変更は価格が上昇するだけで、期待していた効果が得られないことが明確となったため、変更の不採用を決め、今回の告知となりました。
ですから、昨年弊社から出荷されたType SPORTは、既に「Version 1.5」になっていたという事になります。
タイヤ特性をより楽しめる、フレームへ
フレーム剛性が、大幅に引き上げられた新型フレームでは、従来から大変ご好評をいただいている、「硬いのに柔らかい」と評される、Type SPORT 独特の乗り味も、ワンランク上へと進化しました。
2005年の発売当時、量産車として唯一(※当社調べ)、451サイズのタイヤを装着していた、弊社Type SPORT (とREACH) の登場以来、「走りを標榜するミニベロは451」と言われる程となり、現在、数多くの自転車メーカーから、451サイズのタイヤを履いた自転車が、発売されています。
その結果、発売当初、ほぼ一択だった、451サイズのハイパフォーマンスタイヤも、今では多くのタイヤメーカーから、様々な個性を持ったタイヤが発売され、選択の幅が格段に広がっています。
蓄積疲労につながる、路面からの微振動を抑える、Type SPORT 独特の乗り心地はそのままに、硬いタイヤは、その硬さを、柔らかいタイヤは、その柔らかさを、装着したタイヤの特性や、設定した空気圧の特性を、より明確に感じる事が可能となりました。
更に進化した、「乗り心地」と「走行性能」のベストバランスを、是非ご体感いただければと思います。
生産工程も、アップグレード
テーブルタイプの汎用冶具を使用して、製作を行っていたフロントフレームを、縦型タイプの専用冶具を新規作製し、両面同時に、効率よくスポット溶接が可能となり、フレーム精度の更なる向上を、実現しました。
同時に、各素材のセットアップ調整を繰り返し、溶接による変形も、更に抑えられています。
「派手さ」こそありませんが、着実にコツコツと改良と熟成を重ねた上で、人の手を惜しむことなく掛けながら、ひとつひとつの手順を、より確実に、より正確に制作を進める。
そのこだわりこそが、我々の目指す「Tartaruga のモノ作り」です。
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