ポルトガル 2011(リスボン)後編

2011年に行ったポルトガルのお話の続きです。

この時も、事前の情報収集は特にせず、日程的に首都リスボンにホテルを4泊分ネット予約しておいただけで、成田空港で搭乗直前に購入した「るるぶ ポルトガル」のページを、行きの機内でめくりながら、じっくりと情報収集を行いました。

ロカ岬

「るるぶ ポルトガル」内に掲載された、数多くの写真の中で、一枚の写真が私の目に留まります。
緑色の高原の様な丘陵に、白い塔が立ち、その背景には断崖絶壁と海が広がる、「ロカ岬」でした。
「綺麗なところだな・・・」
単純にそれだけの理由で、ロカ岬へ行く事を決めました。
地図を確認すると、リスボンからもそれ程離れておらず、日帰りで十分行けそうです。

リスボン滞在2日目のこの日、ロカ岬へと向かいました。
リスボンから、列車で「カシュカイシュ」という、ビーチリゾートとして有名な街へ行き、そこからはローカルバスで向かいます。

整備されているとは言えない、少し荒れた道路を、右へ左へと大きく揺られながらバスは進み、1時間程でロカ岬に到着しました。
ユーラシア大陸最西端のこの岬は、結構有名な観光スポットの様で、乗り込んだローカルバスは、ほぼ満席でした。
岬にある事務所では、ユーラシア大陸最西端にきた事を証明する「最西端到達証明書」を発行している様でしたが、そう言ったモノに全く興味がないので、パスしました。
ロカ岬のモニュメントの先には、断崖絶壁の海岸線と、北大西洋が広がっており、こちらは流石に迫力があり、多くの写真を撮りました。

カシュカイシュ

ロカ岬から再びローカルバスに乗り込み、「カシュカイシュ」まで戻りました。
まだ、日も高かったこともあり、この街を散策してみることに。
ロカ岬を目指さなければ、訪れる事はなかったであろうこの海沿いの街は、それまで訪れた、他のヨーロッパの国々とは異なる、ともて心地よい南国感があり、散策がとても楽しめました。

ダウンタウン探訪

翌日は、リスボンのダウンタウンを散策してみました。
小さな住居が密集する、海岸沿いのエリアから、坂を登っていくと、ラピュタを彷彿させる屋上に植物の群生する街角があります。
白壁の建物と、紫を基調にしたその植物達とのコントラスが、ポルトガルの日の光に照らされ、実に美しい光景です。
更に坂を登っていくと、フリーマーケットをやっている広場に出ました。
ここで目に留まった、いかにもアフリカテイストな、ゾウ柄のオレンジ色のパンツを、値段交渉の末、売人から購入しました。
サラサラな風合いのこのパンツは、今でもお気に入りの一枚です。

ファド

ファドは、ポルトガルの民族歌謡です。
ポルトガルへ行く間際の、ネット検索で知って興味を持ったこの音楽は、「カーサ・デ・ファド」と呼ばれるライブバーやレストランなどで、食事やお酒を飲みながら、生歌が聴けます。
高級な「カーサ・デ・ファド」は、結構高額な事もあり、あいにく滞在中に生歌を聴くことは叶いませんでしたが、CDショップへ行き、CDを数枚ジャケ買いしました。
ファド自体、ちょっと暗めの印象の曲が多いのですが、この時買ったCDの中で、ファドと呼んでいいのかはわかりませんが、「OQUESTRADA」(オケストラーダ)というバンドのCDは、ポルトガル語の歌詞なので、歌の内容は全く分かりませんが、ノリとリズムが絶妙で、今でもよく聴いています。

トラムに乗って「適当ツアー」

帰国前日、それ程大きな街では無いので、行ってみたい処は一通り見てしまった私は、トラムの1日券を購入して、最初にやって来た、どこ行きかもよくわからないトラムに乗込み、終点迄行き、別のトラムに乗換えて、次の終点迄をくり返すツアーに挑戦しました。
これが、結構大当たりで、街外れにあるトラムの操車場など、予期していなかった、リスボンの様々な表情に出会う事が出来ました。
この様な「適当ツアー」、何処でもおススメですよ!