チェコ共和国 2017 前編(プラハへ)

チェコ共和国 2017 前編(プラハへ)

2017年のユーロバイク後に行った、チェコ共和国

のお話です。
すでに何回かお伝えしていますが、毎年出展参加しているユーロバイク終了後、「情報収集に、何処へ行く?」かが、毎年大きなサブジェクトになっています。

チェコ人と知り合う

タルタルーガ自転車チェコこの年の3月、同じく毎年出展している「台北国際自転車展」に参加した際、台中にある、知人の経営する自転車工場のパーティーに招待され、参加しました。
この工場の、客先をもてなす為のパーティーで、色々な国から多くの人々が参加していました。
そんな参加者の中に、イタリアンマフィアを彷彿させる、強面の中年男性二人組がいました。
知人から「チェコの客先」だと知らされます。
席が遠かったこともあり、一次会では話す機会がなく、二次会へ向かう道中に、こちらから声を掛けてみると、その外見に反し、とても気さくな性格で、二軒目のブルワリーではすっかり意気投合。
チェコで自社ブランドのスポーツバイクを展開している会社の、社長と営業部長で、「初めてチェコ人に会ったよ!」と伝えると、「ビールは、チェコのが世界一なんだ!」など、チェコの事を色々と話してくれました。

チェコに行ってみよう!

3月の彼らとの出会いをきっかけに、「今年はチェコに行ってみよう!」と決め、早速チェコの情報をあれこれ検索してみました。
「首都はプラハで、第二次世界大戦後は、チェコスロバキアと呼ばれ、共産主義体制が長く続いた国」位の知識しかなかった私にとって、色々な意味で未知の国でした。
1990年に共産主義体制が崩壊、1993年にチェコとスロバキアに平和的に分離して、現在のチェコ共和国が誕生、2004年にはEUに加盟しています。

総面積は日本の5分の1程との事なので、初めて訪れる国ということもあり、代表的な街を3カ所程ピックアップして行ってみようと考え、「プラハ」「チェスキークルムロフ」「ブルノ」の三都市訪問を決めました。

ドイツからチェコへ

ユーロバイクの定宿のある、「ノネンホルン」からチェコの首都「プラハ」への移動をどうするかが、大きな問題でした。
直線距離で500㎞程で、通常これ位の距離の移動には列車か、飛行機を利用していますが、どちらも乗り継ぎが悪く、一日での移動が難しいこと、また、便が悪いためか、どちらも結構高額になる事も分かりました。
そこで、ヨーロッパ内のその他の移動手段を、色々と検討する中で、FLiXBUSという格安長距離バスの存在を知ります。

FLiXBUS

タルタルーガ自転車チェコ
FLiXBUS の Web サイト
タルタルーガ自転車チェコ
スマホ用アプリの画面(3画面分)。この様に、予約したチケットの詳細と、QRコードが表示されます。
FLiXBUSは、ドイツのバス会社で、主要なヨーロッパ各国で、広範囲なバスルートを持ち、リーズナブルな価格に反して、車内環境はWi-Fi・トイレ・電源プラグ等が装備(バスの車種によります)されていて、長時間でも快適と評判です。
予約も、Webページや、スマホ用アプリ(残念ながら、全て日本語表示はありません。)から簡単に行え、アプリもとても良くできています。
早速アプリを、自分のスマホにインストールして、予約すると、いとも簡単に予約完了。
予約が完了すると、アプリ内にチケットがQRコードで保存され、乗車時にドライバーがそのQRコードをスキャンする事で、チケットとして機能します。
一番驚いたのは、31.8ユーロという、そのトータル料金でした。

チェコへ

タルタルーガ自転車チェコタルタルーガ自転車チェコタルタルーガ自転車チェコユーロバイク終了の翌早朝、チェコへ移動します。
定宿のある、「ノネンホルン」から、ショー会場のある「フリードリッヒスファーヘン」までローカル列車で移動。
列車内は、朝早いにも関わらず混んでいて、多くの自転車が、そのまま積み込まれ、それぞれのユーザーと共に旅をしています。
駅前の広場で待っていると、緑色の派手なバスが入ってきました。
タルタルーガ自転車チェコタルタルーガ自転車チェコスマホのQRコードを提示すると、ドライバーがハンドスキャナーでスキャンして、そのまま乗り込みます。
当時のFLiXBUSは、座席指定はできなかったので、乗った順に好きな席に着きます。
全員が乗り込むと、バスは走り始め、すぐにアウトバーンへと入り、一路「ミュンヘン」の中央バスターミナルを目指し、ここで「プラハ」行きの別のバスに乗り換えました。
道中は揺れも少なく、車内Wi-Fiを使ってメールや「プラハ」のレストラン情報をチェックしたり、仮眠したりと、とても快適に過ごせました。
こうして、その日の夕方6時過ぎに、「プラハ中央駅」に到着しました。

つづく