そらちグルメフォンド 2024
- 2024.09.27
- タルタルーガ
- Type FOLDING, Type SPORT, 自転車, 輪行
9月1日に、北海道にて開催された
「そらちグルメフォンド 2024」に参加しました。
今回は、その時の模様をお伝えします。
「そらちグルメフォンド」
いわみざわ公園内の、野外音楽堂「キタオン」がスタート&ゴール地点となります。
「ミドルコース」のスタートは、朝7:50分という事で、その前に受付を済ませる必要もあり、当日の朝、札幌から始発電車で向かっても、ギリギリ過ぎると考え、いわみざわ公園から8㎞ 程の宿泊施設に前泊して、朝5時に起床して自走にて向かいました。
途中にある、北海道の良心「セイコーマート」で、朝食と、自分を含めて今回の走行中に、水不足でお困りの参加者がいらした際の「エイド用」として、2Lの水を購入して、リアキャリアーにゴム紐で固定して会場へ向かい、6:30頃に受付を終えました。
Tartaruga にお乗りのお客様
中には、Tartaruga Type FOLDING でご参加の、強者までいらっしゃいます。
Tartaruga Type SPORT DX ユーザーでもある、「秀岳荘」の木原さんも、お客様方のサポートを兼ねて、ご参加です。
Tartaruga を、世に送り出した者として、これ以上うれしく、ありがたく思う事はありません。
今回、ご参加いただきました、Tartaruga ユーザーの皆様には、この場を借りて、改めて心より感謝いたします!
「南風自転車店」の有森さんも、大会オフィシャルサポートライダーとして、KHSの20インチ車両で伴走され、その超健脚ぶりを見せつけてくれました。
スタート
早めにスタートされた Tartaruga Type FOLDING でご参加の「春原(すのはら)さん」を除き、Tartaruga の梯団は、皆さんで集合写真を撮ったりしながら、スタートポイントの近くに固まっていた事もあり、スタート待ちの 長~い列 には並ばず、最後の組の最後部から、他の小さいタイヤの車両に乗った皆さん達と共に、8:20頃にスタートしました。
「はい。」
当ブログをお読みいただいている皆様は、既にご存じのことかと思いますが、私は上り坂が、「超苦手」で、「大っ嫌い!」です。
コーナーを曲がって、下り坂の先にまた上り坂が見えると、一気にガッカリする事を繰り返しながら、17.5㎞程走って、ようやく待ちに待った最初のエイドステーション「栗山エイド」に到着しました。
第1「栗山エイド」(コカ・コーラ環境ハウス)
Type SPORTでご参加された殆どの皆さんも、ちゃんとリアキャリアーに、パニアバッグを装着されていました。
「流石、分かってらっしゃる!」
こちらのエイドでは、地元で取れた「メロン」と、「稲荷ずし」をいただきました。
メロンは持ち帰れないので、その場でいただきましたが、一口大にカットされた、果汁たっぷりのメロンは、乾いたのどに染み渡ります。
「うま~い!」
この最初のエイドステーションで、「もう、皆様お判りかと思いますが、私はめっちゃ遅いので、ここからは、ご自分のペースで走っていただいて、ゴールでお会いしましょう!」と “宣言” を行い、ここからは、各自ご自分のペースで走りました。
というか、皆さん、とても健脚なのです。
第2「由仁エイド」(ふたまた駐車公園)
比較的、なだらかなコースが続きましたが、何気に向かい風の為、なかなか思うようにスピードが上がりません。
一緒に走っている木原さんのお知り合いだという、ファットバイクに乗られた、大会オフィシャルサポートライダーの方から、今回のコースの概要を伺ったりしながら走っていると、いつの間にか「由仁エイド」に到着しました。
見た目もかわいい「コキアおはぎ」と「由仁いものパイ」でしたが、まだお腹はすいていなかったので、パニアバッグに仕舞います。
やはり、こうして Type SPORT が並んでいる姿は、壮観で格別です!
8インチの極小径車、CarryME でご参加の方もいらっしゃいました。
そして、本格的な上りがはじまる
第2「由仁エイド」を出ると、次第に上り坂へと入っていきました。
今回の「そらちグルメフォンド」では、全てのコースに共通で、「万字峠」と呼ばれる、かなり過酷な峠越えがあり、登れない人向けにハイエースによる “ピストン輸送” を主催者が用意していて、この “ピストン輸送” を利用しても、制限時間の 16:30 までにゴールすれば、完走扱いとなると事前説明があり、それなりに覚悟をしていました。
普段から、キャンプ道具満載の、持ち上げる事が困難なほど重たい GT でいろいろな処へ行っていて、今回は4日分の着替え類(金曜日に札幌に入り、前日は店頭試乗会を行いました。)とiPad、携帯ポンプとインナーチューブ2本、水2L位しか積載していないので、一気に登り切ろうと、ペダルを漕いでいると、いきなり左足の脹脛(ふくらはぎ)が攣りました・・・
たまらず「痛っ!」と立ち止まり、少し患部を揉んでから再度ペダルを漕ごうとすると、今度は左膝の外側の筋に痛みが走ります。
しかたなく、この坂の頂上まで車両を押し歩きましたが、歩いても左膝の外側が痛みます。
短い下り坂の後は、再びダラダラとした登りが続きます。
「これが万字峠なんですか?」
近くを走っていたサポートライダーの方に尋ねると、「いやいや、万字はまだまだ先で、こんなもんじゃないですよ。」とのこと。
「・・・・・」
次第に左足は、痛みでペダルを踏み下ろせなくなり、右足だけで踏み下ろすしかなくなりました。
こんな事は、Type SPORT 製作後、Type SPORT に乗るのが楽しくなり、本格的に乗り始めたころ、サドルを上げ過ぎて乗っていたことから、同じような痛みが出た事があって以来です。
当時は、ペダルに乗せる足の角度がどうこうとか、乗る度に色々と解決策を試して、最終的にサドルが高過ぎたことが原因とわかり、それ以来なかなか起きなかった痛みでした。
勿論、今回サドルの高さは適切です。
たまらず駆け込み、冷えたスポーツドリンクをいただき、自分の空になったボトルにも、補給していただきました。
まさに、「オアシス」。
「セイコーマート」さん、ありがとう!
「オアシス」での休憩で、少し復活した気になりましたが、直ぐに左膝が痛みだし、頼りだった右足も、同じように膝の外側が痛み始めてしまいました。
それでも、何とか一番軽いギアで登っていると、「ロングコース」を走られる方々が、次々と抜いていきます。
そんな集団に並走されていた、若いサポートライダーの方から「凄い“オモリ”を乗せて走っているんですね?」と声を掛けられます。
「はい。“大リーグボール養成ギブス” です。」と、私世代にしかわからない「巨人の星」ネタのギャグをかますと、サポートライダーは、大笑いしながら一気に駆け上がって行かれました。
果たして彼は、ネタを理解して笑っていたのか、未だ、とても気になるところです・・・
トンネルを抜けるとすぐ、第3「夕張エイド」がありました。
第3「夕張エイド」(ゆうばり文化スポーツセンター)
日差しも強く、お蕎麦の入ったどんぶりを受け取ると、日陰を求めて木陰に腰かけ、いただきました。
少しお腹もすいていたので、ぺろりと完食。
とても美味かったです。
ここまでは、今回「そらちグルメフォンド」に私と一緒に走るために、Type SPORT GT をご購入され、万字峠攻略のために、ご自宅近くの峠越えを繰り返して、練習を積まれてきたという「高井さん」、同じく奥様がType SPORT DX をこのイベント出場の為にご購入された「井上さん」ご夫妻(旦那様はbirdyでご参加です。)と、「木原さん」の5人で走ってきました。
既に、両膝が痛くなっていたので、「自分は、迷わず “ピストン輸送” の車に乗って峠をスキップします!」と、ここで皆さんに再び “宣言” しました。
万字峠攻略のために、峠越えの練習を繰り返されてこられた「高井さん」は、当然ですが「私は、自走します。」とおっしゃり、直ぐに出発されました。
他の御三方は、“ピストン輸送” を利用されることに。
「ピックアップステーション」を目指して
何とかペダルを漕ぎつづけ、やっとの思いで、「セコマエイド」に隣接した「ピックアップステーション」に到着しました。
ここの「セコマエイド」にも、なだれ込むように飛び込み、冷えたおしぼりと、冷えたスポーツドリンクをいただきました。
ここから、万字峠上部にある「各まちエイド美唄市」までの6㎞強の峠道を、3台のハイエースが、一回当たり4台(4人)ずつを乗せて、ピストン輸送で往復しています。
結構待ち時間がありそうなので、近くにあった大そう立派な「夕張神社」を見学したかったのですが、両膝が痛い状態での階段の多さに「今回はパス。」しました。
一緒に走っていた皆さんは、別便で先に行かれ、ようやく自分が “ピストン輸送” に乗り込む順番が来たので、自分の車両を荷台に乗せ、助手席に乗り込みました。
クーラーの効いた車内は、それまでいた屋外とは異次元の空間です。
そんな快適な空間に座っているだけで、くねくねと曲がりくねった峠道を、一気に登っていき、10分程で「エイド各まちエイド美唄市」に到着、まさに “ワープ” でした。
第4「各まちエイド美唄市」(丁未風致公園)
セレクトした「北海道りんごBAR」は、格別な美味さです。
自主練を重ねてこられ、自走で先行されていた「高井さん」は、既に到着されていました。
やはり自主練の努力は、裏切りませんね!
車で先行された皆さんとも、再度合流することができました。
峠の山頂と思っていた「エイド」でしたが、ここから更に1㎞程登る必要があり、何とかここをクリア。
「万字峠」山頂からの、長い下り坂
最初の10数㎞は、結構な急勾配で、スピードもかなり出ます。
ペダルを殆ど漕ぐこともなく、この下り坂を一気に駆け下り、最後の数㎞の平坦路も、痛む両膝をだましだましペダルを漕ぎ、何とかクリア。
制限時間前の15:40頃、無事完走を果たせました。
ゴール後の再会
「堀内さん」も、無事完走です。
途中、一度もお会いすることが無く、「リタイヤされたのでは?」と、勝手に心配していたTartaruga Type FOLDING で御参加されていた「春原」さんも、私と同じく、万字峠の “ピストン輸送” は利用されたそうですが、見事「完走」されたそうです!
独断ではありますが、あなたが、今年の「そらちグルメフォンド」最高の強者です!
何より、今回ご参加いただきましたことに、改めて感謝いたします。
今年の「ミドルコース」は、アップダウンが激しく、「過去最高にきついコースだった。」との事ではありますが、自分がヘタレ過ぎた事が、何より悔やまれます。
正直、今回のゴール時には、「しんどさ」しか無く、「二度と参加したくない!」と思っていた私でしたが、こうしてブログを書きながら、改めて振り返ってみると、「結構、楽しいイベントだったな・・・来年も出ても良いかもな・・・」などと、思っている自分がちょっと怖いです。
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