Tartaruga Type SPORT は どの様に造られるのか その3(最終回)
- 2020.01.28
- タルタルーガ
- Type SPORT, 自転車, 開発
弊社のYouTube チャンネルで公開している
「Tartaruga Type SPORT How it’smade(Tartaruga Type SPORT は、どの様に造られるか)」と題したビデオに沿って、各製作工程の補足説明をメインに、Tartaruga Type SPORT Ver.1.5 が、どの様に製作されているかについての、お話の最終回です。
改めて、こちらの画像をクリックいただき、ビデオをご覧ください。
(今回は、2分経過あたりからの説明になります。)
前後フレームの組立て
メインフレームの最終アライメント
ここまで、フロントフレーム、リアフレーム毎に、個別にアライメント行って来ましたが、個別の僅かなズレが合わさる事で発生する微細な変形を、メインフレーム組立て後にアライメントを行い、確認しながら、必要に応じて微調整をおこないます。
リアタイヤを組付けた、最終確認
ここまで徹底的にアライメントを繰り返す事で、タイヤのセンターラインとフレームのセンターラインが、「ビシッ」と合致している事を御確認いただけるかと思います。
各パートの組立て
フロントフォーク組立て終了後には、こちらも製品で使用するものと同じフロントホイールを組付け、フロントホイールの着脱がスムーズに行えるか、全数検査を行います。
ヘッドセット、フロントフォークの組立て
完成したフレームは、グレードごとに専用のラックに並べられ、組立てラインのコンベアセクションへと運ばれていきます。
組立てライン(コンベア)に流して、全てのパーツを組付け
コンベアといっても、各担当者の作業を、確実に行うため、かなりゆっくりとしたスピードで流れています。
一台一台、専用のカートンボックスに収納して、全ての生産工程が終了。
コンテナへと積み込まれて出荷され、お客様のお手元へと向かいます。
ハンドメイド
特にアライメントに関しては、何かを溶接するごとに、細かな修正を繰り返し行い、溶接による変形を最小限に抑える事で、設計本来の機能を、量産する一台一台に実現しています。
ここまでの細かな作業は、生産効率が非常に悪い為、通常、量産工場では、やってくれないのが普通ですが、弊社製品の製造を行っているPacific Cycles 社では、その分コストはかかりますが、しっかりとやってくれるところが、とても特殊といえます。
そして、その膨大な手間を惜しまずかける事で、Tartaruga Type SPORT のあの独特の乗り味と使い勝手を、製品化しています。
全ては、私の考える、理想的な「乗り物」を、弊社製品にご興味をお持ちいただいた皆様に、お届けしたいとの思いからです。
実際の出来栄えは、是非皆様ご自身でご確認ください。
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