Japanese Odyssey
- 2018.09.18
- タルタルーガ
- Type SPORT, 自転車
前回、ブルベと言う長距離ライドイベントの話を
しましたが、今回は、そのブルベを遥かにしのぐ、超長距離ライドイベント「Japanese Odyssey」のお話を、したいと思います。
全くメジャーでは無い、このイベントの事を、私が知ったのは、やはりSNSの記事でした。
Japanese Odyssey
日本を舞台にしているにも関わらず、我々日本人には、全くと言って馴染みの無いこのイベントは、2015年から毎年開催されています。
発起人は、フランスに住む、2人のフランス人バイクメッセンジャー、エマニュエルとギョウムでした。
二人は、メッセンジャー会社の先輩と後輩同士で、特に先輩であるエマニュエルは、村上春樹を敬愛する日本文学通で、日本への強い憧れのような物を、持っていたのだそうです。
その憧れに導かれるように、日本を舞台に、スタート地点とゴール地点、各チェックポイントだけを決めて、各チェックポイント間のコースは、参加者自らが決め、日本各地の様々な表情を、実際に自転車で巡るというスタイルの、超ロングライドイベント「Japanese Odyssey」の構想を練り、開催が実現します。
記念すべき第一回目となった、2015年のコースは、北海道札幌をスタートして、14日間かけて、九州の鹿児島を目指しました。
開催期間が2週間と長く、総走行距離は3,000km前後と超長距離な上、設定されるチェックポイントは、やたらと高度の高い山岳地や不便な場所がセレクトされている点等、一般的なブルベと比較しても、とんでもない無いレベルで、告知も全く大々的に行われなかった事もあり、初回の参加者は、主催者含めてわずか6名だったそうです。
また、全チェックポイントを通過し、制限時間内に鹿児島に到達したのは、たった1名だけだったという事実が、いかにハードなイベントだったのかを物語っています。
Japanese Odyssey 2016
前出の様な、2人の想いからスタートした、このイベントも、翌年に第ニ回を迎えることとなり、前年を大きく上回る21名の参加者を集めましたが、私も含め、依然、Japanese Odyssey を知る日本人はほとんどおらず、参加者にも日本人は含まれていませんでした。
参加者の殆どは、フルサイズのロードレーサーに、様々な荷物を、いわゆるバイクパッキング風に積込み、14日間3000キロのこのイベントに臨みました。
そんな屈強な21人の強者達の中にあって、ただ1人だけ小径車で挑んだ日本在住のオーストラリア人、デービッド・ボニチャ氏の駆る車両は、弊社のTartaruga Type SPORT でした。
前出の通り、私自身このイベントの事を、当時全く知らず、デービッド氏が Tartaruga Type SPORT で参加されていた事を、その年の12月に入ってから、SNSとそこで紹介されていた、ネット上の記事を読んで知る事になります。
私が読んだ、その記事へのリンクです。
「オデッセイに集まったエクストリームなバイク、そして人物たち」
「ジャパニーズ・オデッセイ」に関する記事
この記事を読んだ日の興奮は、今でもハッキリと覚えています。
「凄い人がいるもんだな~」と思うと同時に、「凄い’モノ’を作ったんだな~」とも思いました。
見事なパッキング
何より、同記事にあった一節「・・・噂では、旅先各地でお土産などもそつなくゲットしていたそう。・・・」は、デービッド氏が、Tartaruga Type SPORT の楽しみ方を、熟知している「証」かと思います。
デービッド・ボニチャ氏
気さくで、飾り気の無いナイスガイの彼に、「何で、Tartaruga で、Japanese Odysseyに出てみようと思ったんですか?」と、素朴な質問を、投げ掛けたところ、「仕事に、二週間の休みが取れたから!」と、実にシンプルな答えが帰って来ました。
流石です!
弊社Tartaruga Type SPORT は、この様な場面でも活躍しています。
-
前の記事
ブルベに出るために。 2018.09.11
-
次の記事
GIANT社「Revive」 2018.09.25