千葉 キャンプツーリング 2024 夏

8月20、21日の2日間で、弊社製品を販売いただいている

「サイクルハウスしぶや」の渋谷右京さん、「ザ・ミニベロ人」としてご活躍中の田口礎太郎さんの3名で、「キャンプツーリング」に行ってきました。

このメンバーでの「キャンプツーリング」は、今回が3回目でしたが、前回が2020年の8月でしたので、4年ぶりの開催となります。

今回も皆で案を出し合い、東京近郊で良さそうなキャンプ場をあれこれ検討した結果、千葉県鋸南町にある「ほしふるキャンプ場」を目的地にして、海釣りもやってみようという事になりました。

行程としては、このメンバーで最初に行った、富津での行程で使用した、「東京湾フェリー」の “旅感” が良かったという意見を重視して、神奈川県横須賀市の「京急久里浜駅」まで各自電車輪行して、「久里浜港」まで自走、そこから「東京湾フェリー」に乗船して千葉県の「金谷港」へ渡り、自走にて「ほしふるキャンプ場」を目指すコースです。
帰りは、最寄りの「安房勝山」駅から、電車輪行にて帰宅します。

「京急久里浜駅」で合流

10時10分「京急久里浜駅」で待ち合わせ、11時25分「久里浜港」発のフェリーを利用する事になりました。
私は、今回も自宅から「京急川崎駅」まで自走して、そこから輪行開始です。
待合わせ時間までには、全員が揃い、記念撮影をしてから、各自自分の車両を組立てます。
今回も、全員が Tartaruga Type SPORT で参加でした。
「キャンプツーリング」には、最も相性のいい車両が Tartaruga Type SPORT ですからね!

ミニマルライフを自称している田口さんは、リアキャリアーも装着していないTartaruga Type SPORT DXに、最低限のバイクパッキングを装着、「ほんとにこれにキャンプ道具が入っているの?」と突っ込んでしまうレベルの小荷物です。
「最小限の、キャンプを目指しています。」とのコメントでした。

渋谷さんは、両サイドにパニアバック、リアキャリアーにテントを搭載した、キャンプツーリングとしては、こちらも軽装です。

40分間の船旅

「京急久里浜駅」から、ほぼフラットなコースを2㎞程自走して、「久里浜港」に到着。
旅客船ターミナルで、フェリーのチケットを各自購入しました。
私は、大人1人分の旅客運賃と自転車で乗船する車両代の合計1,700円を支払い、荷物を満載した車両ごと乗船。
他の二人は、車両を折り畳んで手荷物扱いとして、旅客運賃1,000円をそれぞれ支払い、徒歩にて乗船しました。
(料金は全て2024年8月現在のものです。)

各自乗船後は、上部の旅客デッキで合流。
ガラス張りで開放感のある客室の、ソファーブースに陣取り、40分程のクルージングを満喫しました。
毎回感じる事ですが、フェリーを利用すると、 “旅感” はやはり別格です。
「金谷港」到着後は、各自下船して、二人は日陰のスペースで車両を組立てて、「金谷港」を出発。
ランチと買出しをしてから、キャンプ場を目指します。

ランチと買出し

「金谷港」から「ほしふるキャンプ場」までは、12㎞程の距離です。
早めにキャンプ場に入り、サイトでのんびり過ごそうという計画でした。

事前に調べて、予定していた、キャンプ場との中間地点あたりにある、鋸南町のローカル食堂に向かったところ、運悪くお盆明けの臨時休業の張り紙が・・・
気を取り直して、近くにあった、漁協直営食堂「ばんや」へと、少し戻り、こちらでランチをいただきました。
価格の割に、かなりボリュームのある料理達が出てきましたが、肝心のお味の方は、まあまあでした。

ランチを終え、買出しへ。
買出しは、房総の地元スーパーチェーン「おどや」さんへ。
今回は、一泊のキャンプなので、当日の夜と、翌日の朝食メニューを各自あれこれ考えながら、買物をしました。
勿論、キャンプ場での飲むお酒類も、ビールを中心に購入して、簡易クーラーバッグに氷と一緒に入れて、片方だけ空にして来たパニアバッグに収納しました。
スーパーを出ると、ここからは、一気にキャンプ場を目指します。
事前情報で、最後はかなりの上り坂という事は理解したのですが、ここで、またあのGoogle マップの「自転車コース」の罠にはまってしまいました。
最初はのどかな、地元道と感じていたコースは、やがて、あり得ない程の急な傾斜へと変わり、キャンプ道具を満載した車両は、ペダルを漕ぐことすらできなくなり、やむを得ず押し歩くことにしましたが、その内、押すこともきつくなりました。
汗を、だらだらとかきながら、やっとの思いで坂道をクリアーして、更に少し先に、目的の「ほしふるキャンプ場」がありました。
キャンプ場の受付時に聴いたところ、どうやら裏道から登ってきたようで、「あの道は、オートバイでもきついですよ!」との事でした・・・

「ほしふるキャンプ場」

今回、初めて利用したこちらのキャンプ場は、2022年にオープンした、比較的新しいキャンプ場で、現在も拡張中との事。
高台の開けたエリアにあるため、その眺望は抜群で、空気が澄んでいれば、富士山まで見えるそうです。
水場、ゴミステーション、室内トイレ、シャワー等の施設も、綺麗に整備されていて、シャワーは、無料で24時間自由に使用できます。
私の知る限り、関東近郊では、コストパフォーマンスを含めて、ナンバーワンのポテンシャルを持つ、キャンプ場でした。
しかも、この日の、利用者は我々だけとの事、「夢の貸し切り状態」です。

サイトごとに、料金が異なるため、先ずは今回使用するサイトを決めるべく、色々な角度から各サイトを物色して、景色重視で「きりん」というサイトを選択しました。

受付をすませ、早速各自テントを設営、椅子を並べて、待ちに待ったお疲れ様の「乾杯」です!
眼前に広がる、すばらしい眺望を眺めながら飲む、冷えたビールは、まさに格別です。

とはいえ、眺望がよく遮るものの何もないサイトは、ちょっと暑過ぎました。
夕食を始めるには、まだ早いこともあり、受付前の日陰スペースで、日が傾くまで過ごさせてもらいました。
この時間を使って各自シャワーを浴び、ここ迄に大量にかいた汗を洗い流し、着替えたことで全身スッキリ、リフレッシュです。

「そろそろ始めますか!」

日も傾き、過ごしやすくなってきたタイミングで、サイトへもどり、私は焚き火の準備、皆さんは夕飯の準備を進めて、夜の宴会がはじまりました。
「暑いのに、焚き火?」と、突っ込みも入りましたが、「焚き火」のありなしで、夜の会話の弾みかたが変わります!
幸い、少し風もあり、「焚き火」の熱がこもることもありませんでした。
因みに、薪はキャンプ場で購入できました。

ここからは、「焚き火」の効果もあり、様々な話題での話が弾み、お酒もグイグイ進みました。
おかげで、料理の写真を殆ど撮り忘れるほどに、楽しい時間が過ぎてゆきました。

野生動物も普通に出るキャンプ場と言う事で、残った食材だけをテント内に仕舞、11時頃に就寝。
私は、秒で深い眠りにつきましたが、夜には動物の鳴き声が聞こえたそうです。

明け方6時頃、以外にも寒くて目が覚めました。
夏用の寝袋を使用していたとは言え、この時期に寒さを感じるとは思っていませんでした。
コンクリートに覆われた街中と異なり、土と草に覆われた自然の中だと、猛暑の8月でも、普通に明け方は冷えるのだという、当たり前の事に改めて気づかされます。

更に、一時間程すると、日差しが強くなり、テントの中には暑くて居られない程になり、皆起きてきました。

木陰にて

見晴らしのいい、我々のサイトは、日が昇るとモロに強い日差しが降り注ぎました。
この時期は、タープがあった方が良さそうなのですが、自転車キャンプだとなかなか用意するのは難しく、今回は他のサイトに掛からない、木陰スペースに移動して、朝食を取ることにしました。
木陰に入ると、何の問題もなく過ごせます。
コーヒーを入れて、簡単な朝食を取りながら、この後の計画を立てました。

撤収

「ほしふるキャンプ場」のチャックアウト時間は、11時です。
比較的ゆっくりできるのでが、少し早めに出て、「近くの海で海釣りをやろう!」という事になり、撤収を始めました。
ただ、炎天下での撤収は、想像以上に体力を消耗してしまい、撤収を終えた時点で、私は軽い熱中症の様な症状が出てしまいました。
管理棟近くにある自動販売機では、スポーツドリンクだけが「売切れ」になっていて、仕方なく冷えた日本茶を、撤収中2本飲みしましたが、いまひとつスッキリとしません。

キャンプ場を後にして、昨日来た時とは、反対側の道路を一気に降りて、コンビニを目指します。
正しい入り口の、こちらのコースは、結構な下り坂ではありましたが、昨日の道とは比べ物にならない程、緩やかな傾斜でした。
下りを一気に駆け下りて、まっしぐらに駆け込んだコンビニで、スポーツドリンクとサイダー、ガリガリ君を購入して、先ずはスポーツドリンクを一気飲みし、ガリガリ君も一気に食べつくすと、なんとなく気分も落ち着いてきました。

海釣り

近くの「勝山漁港」で釣りをしようと、皆で移動したのですが、港に着くと「漁港内釣り禁止」の看板が。
事前にネット調べた限りでは、2024年の最新情報でも、釣り可能で、ポイントの説明まで掲載されていたのですが、最近建てられた看板ぽくも無かったので、ネットの情報が間違っていたようです。
悲しい現実ですが、釣り人のマナーの悪さから、禁止なっている港が増えています。

仕方なく、近くの河口付近へ移動して、住民の方に確認したところ、「この辺は大丈夫ですよ。」との事だったので、竿を出してみました。
数投してみましたが、遠浅の岩場の為、根掛しやすいのと、魚の反応も無く、何より日差しが強く熱中症の危険が高まったこともあり、この日は早々に竿を収めて、帰路に就くことに。
何事も、無理は禁物です。

「安房勝山駅」から輪行

せめて、お昼でもとという意見も出ましたが、朝から水分を取り過ぎていたこともあり、全員全くお腹が減っていません。
最寄りの「安房勝山駅」へ向かい、時刻表を調べると、およそ1時間おきに走っている列車の、次の列車が30分程で来るタイミングでした。
最近完成したばかりの様に見える、真新しい駅舎の陰になる辺りで、各自車両を折り畳み、輪行の準備を終えました。(それ位、暑かったんです・・・)

内房線にあたる、こちらの駅を出ると、「君津駅」で1度乗り換え。
乗換も、到着ホームの反対側で待っている、始発車両に乗り換えるだけで、私の自宅の最寄り駅まで、そのまま到着という快適さでした。
他の二人も、「新小岩駅」で降りて、そこから5㎞程自走するだけのようです。

こうして、二日間の今回のキャンプツーリングは終了しました。
暑さによる、弊害はありましが、十分に楽しい時間を過ごすことができました。
もう少し涼しい時期に、「ほしふるキャンプ場」には、もう一度訪れてみたいと思っています。

予定より、早めに帰宅した訳ですが、結果的にこの判断は大正解でした。
この日の夕方、東京都心を中心に、ゲリラ豪雨による大規模な浸水被害が発生したのですが、運よくその前に、全員帰宅することができました・・・