北海道 釣〜リングキャンプ 2023 秋(かなやま湖編) 前編
少々時間が経過してしまいましが、恒例となった
「北海道でのキャンプ & 釣〜リング」に、昨年も10月初旬に、行ってきました。
今回も、大自然に恵まれた北海道の地で、「キャンプ」と「ツーリング」、「釣り」まで楽しもうという、とても欲張りな計画で、メンバーは「秀岳荘 白石店」の Tartarugaマエストロ「安田さん」、関東圏でよく「キャンプ釣~リング」をご一緒している、「サイクルショップナカハラ」の Tartarugaマエストロ「白井さん」の、いつもの三人です。
今回も9月最終週の週末に、札幌の「秀岳荘 白石店」様店頭にて試乗会を行い、10月2~4日の3日間の日程です。
「かなやま湖畔キャンプ場」
「南富良野」にあるこちらのキャンプ場は、最寄り駅の「東鹿越駅」や「幾寅駅」行きの電車は本数もなく、かなり遠回りする必要がありますが、38㎞程離れた「トマム駅」を利用すると、上下線ともかなりの本数の特急電車が走っています。
このタイミングでも、「釣り」ができることも、決め手でした。
予報は小雨
毎回、直近の天気予報をみて、変更も検討するのですが、今回の日程は、どこへ向かっても雨は避けられそうになく、初日の「トマム駅」から「キャンプ場」へ自走で向かう時間帯の数時間だけが「0.1㎜/時」の小雨との予報だった為、「もし降っても、これ位ならポンチョ着るだけで大丈夫!」と、日曜日の午後に最終決断をくだしました。
初日
平日という事もあり、列車はガラガラです。
荷物置きのラックと、最後席の後ろのスペースに各々車両と荷物を置き、横並びで席に着きました。
「トマム駅」までは、乗換なしで、2時間弱で到着です。
車窓からの景色は、晴れから雨に、そしてまた晴れへと変わり、北海道らしい牧歌的な景色の中を進み、11:45には、「トマム駅」に到着しました。
「トマム駅」
駅前には、コンビニや売店はおろか、自動販売機すらありません。
この事は、事前に安田さんから聞いていたので、全員、道中分の飲み物を札幌で購入してきてあります。
駅前のスペースで、「イージーフォールド」してある車両を各自組立てていると、日が照っているのに、小雨がパラパラと降り始めました。
慌てて、小さな軒(のき)のある場所に逃げ込み、車両の組立てを終え、荷物類も雨で濡れないようにレインカーバー等で養生をして積み込み、私は100円ショップ「Can Do」の「ポンチョ」(色々試した結果、携帯性も含めてコレがとても使えます。)を、お二人はゴアテックス製のレインウエアーをそれぞれ着込み、27㎞程先の「南富良野」を目指して出発です。
「南富良野」を目指して、登り、下り、そして・・・
たまらずシャツを脱ぎ、Tシャツの上から「ポンチョ」を着なおして、再出発しました。
暫く走ると、今度は下り坂が延々と続きます。
事前にGoogleマップでコース選定を行う際、「ほぼ平坦なルート」と表示されていたので今回選んだコースでしたが、「どこまで下るの?」と言いたくなるレベルです。
(行きに「下る」という事は、帰りは「登り」という事なのです・・・)
「おいおい、聞いてないよ!」と叫んだところで、雨が止むわけではありません。
1㎜/時位までの雨なら、着ている「ポンチョ」でも快適に走れるのですが、この時の雨は、7~8㎜/時程の土砂降りで、止む気配もありません。
そんな雨の中、「ポンチョ」を着て走り続けると、上半身から膝位までは全く問題無いのですが、靴の中とジーパンの裾がビショビショになってしまいました・・・
道の駅 南ふらの
道の駅の屋根の下に駆け込み、各自雨具を脱ぎ、食堂スペースへと向かい、各々ランチをオーダー。
私は、ここまでで消耗したエネルギーを復活させるべく、「とんかつ定食」を選択しました。
大きな窓際の席に座り、ランチが出てくるのを待っていると、外がいきなり明るくなってきて、雨が止み、空には虹まで掛かっています。
今回は、バックパックをリアキャリアーに対して横向きに積載していた為、よく使う「馬の鞍」式の積載ができません。
色々思案したあげく、二つのバッグの持ち手部を、別のストラップでつなぎ、バックパックの上からシートポストを跨いで、車両最後部へ吊るす形で積み込みました。
この方法も、今後使えそうです。
キャンプ場へ・・・
出発した途端、結構な勢いの雨がまた降り始めました・・・・
自然が相手だと、逆らいようがありません。
慌ててポンチョを着こみ、既に靴とジーパンの裾はビショ濡れだったので、雨も気にせずペダルを漕ぎます。
暫く進むとまた雨がやみ、再び眼前に虹が現れました。
始まりから終わりまで、くっきりと見えるコンパクトな虹は、初めて見ました。
こんな変な天気だからこそ観られた、貴重な景色に、皆ペダルを止め、写真を撮ります。
見ると、前輪の空気がかなり減っている状況です。
「スローパンクかな?」と考え、一旦荷物を降ろして、パニアバッグから「携帯ポンプ」だけを取り出し、空気を入れ、荷物を積みなおして走り出そうとした時には、前輪が完全に空気の抜けた状態になってしまいました。
ポンピングで、圧を掛けたことで、インナーチューブに開いた穴が余計に広がってしまったようです。
「予備チューブ」も携帯していたので、チューブ交換を考えたタイミングで、また小雨が降り始めました。
いま、荷物を降ろしたり、パニアバッグを開けたりすると、バッグの中まで濡れそうなことと、雨の中でのチューブ交換作業自体、したくなかったので、「自分はここからは、押し歩くので、先に行ってください。」と、お二人には先にキャンプ場に行ってもらい、そこから荷物満載で重たい車両を押して、トボトボと歩きはじめました。
そこからの距離は、思っていたよりもあったようで、なかなか到着しません。
大きなカーブを曲がり、遠くにキャンプ場らしき場所が見えてきたタイミングでした。
ご自分の荷物を降ろした白井さんが、前方からこちらへ向かって走ってきます。
白井さんの手には、おそらく安田さんの Type SPORT から外したと思われる、前輪が握られていています。
状況を理解したその時の私には、白井さんが「国際救助隊 サンダーバード」に見えました。
メンバーが同じ車両で来ていると、こんな芸当も可能なのです。
サクッと、前輪を入れ替え、そこからはあっという間に、キャンプ場に到着しました。
無理はしない。
到着した「かなやま湖畔キャンプ場」は、湖畔に手入れされた芝が広がる、とても綺麗なロケーションで、一目で気にいりました!
びしょびしょに濡れた芝の上に、これからテント設置も嫌なので、今夜はテント泊を止めて、バンガローを一棟借り、そこに3人で泊まることに、急遽予定を変更しました。
何事も、「無理はしない。」です。
結果的に、この判断は大正解でした。
バンガロー内でのそれぞれの寝床のロケーションを決め、寝床の準備を済ませ、雨が止んでいたこともあり、バンガロー前で焚き火を囲んで、先ずはお疲れ様の「乾杯」です!
各自簡単なおつまみを作り、シェアしながらの宴が始まりました。
いい感じにお酒も入り、本格的に食事の準備を始めようとした途端、再び雨がポツポツ降り始めました。
急いで、バンガロー内へと場所を移し、食事を作りながらの楽しい宴は、夜遅くまで続きました。
つづく
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