「しまなみ海道」 満喫の旅 その3 「因島」
- 2018.07.24
- タルタルーガ
- Type SPORT, 旅, 自転車, 輪行
「因島大橋」は全長1270mの二層構造の橋で
上段を車道、下段を歩行者と自転車が通行できるようになっていて、この橋を渡ると、因島に入ります。
アプローチ部のスロープを降りていくと、「因島大橋記念公園」に到着します。
因島側から見上げる「因島大橋」また、勇壮でした。
公園前は白浜のビーチになっていて、奥の岬には、小さな白い灯台がみえます。
とても綺麗な景色なので、カメラをとりだし、撮影をしていると、車で通り掛かったおじさんが、車を停め、「撮ってあげようか?」と声を掛けて来ました。
せっかくのお申し出でしたので、ありがたくお願いしてカメラを渡し、数枚撮ってもらいました。
因島内のコース
隣の生口島へと渡る「生口橋」までのコースは、このまま島の東岸沿を、317号線から366号線へ入り南下する事にしました。
しばらく開けた海岸沿いの道が続き、やがて山道へと入って行きます。
時折茂みの切れ目から見える、海の光景を除けば、生まれ故郷鹿児島の、山奥にあった祖父の家へと向かう、山越えの田舎道を思い起こさせました。
少し大きめのコーナーを曲がったあたりで、山側の茂みの中に無数の赤い実がなってるのを見つけ、ペダルを止めました。
野生の、野イチゴの群生です。
ちょうど喉も渇いていたので、手が届く範囲にあった幾つかの粒を手に取り、ほおばってみたところ、甘酸っぱい独特の味で口の中が満たされ、途端にむかし、子供の頃に山で取って食べた、懐かしい味の記憶が、鮮明に蘇りました。
たまりません!
ふと気がついた、小鳥達のさえずり
再びペダルを漕ぎ始め、さらに進んでいくと、想像していた以上に起伏に富んだコースが続いていました。
人気の無い山道は、自分の息づかいと、チェーンが駆動する微かな音以外に、吹き過ぎていく風が揺らす、樹々の葉の揺れると音と、鳴き方を練習しているのか、小鳥達のまだ不慣れなさえずりが、何処からともなく聴こえてきました。
ペダルを漕ぎながら、耳を澄ましていると、そのさえずりが、少しづつ上手くなっていきます。
再度、ペダルを止め、そのさえずりを記録しようと、スマホのカメラでビデオを撮影しました。
Tartaruga Type SPORT を作って、本当に良かったと、実感した瞬間でもありました。
造船所
しばらく進むと山道は終わり、ふたたび開けたコースへと変わって行きました。
途中、幾つかの造船所の横を通るのですが、基本的に大きな塀や壁に遮られていて、なかなか内部は見えません。
そんな中、壁の切れ目から建造中の大きなタンカーの、船首が見える場所が有ったので、ペダルを止めました。
パートごとに製作されたのであろう、複雑な三次曲面のパーツを、「如何にも、ここが溶接したところです。」とでも説明しているかの様なその光景は、物作りをしている者としては、とても興味深く思いました。
ランチはイタリアン 「3 (Tre) Bambini」
前日宿泊した、B&B「潮風」の女将さんに頂いた、手作りマップに記載されていた数ある情報の中で、私が最も心惹かれたのが、「とても美味しい。」と記載のあった、因島にあるトラットリア「3 (Tre) Bambini」(トレ・バンビーニ)でした。
イタリア好きが高じて、ブランド名を「Tartaruga」とまでした私は、もちろんイタリア料理も大好きです。
イタリアでも、どちらかと言うとリストランテ (レストラン) より、トラットリア (食堂) が好きな私としては、このお店に行かない訳にはいきません。
頂いたマップを頼りに、丁度12:40分頃にこのお店に到着できました。
既にカウンターを含めて、地元の方々でほぼ満席で、運良く一席だけ空いていた小さなテーブル席に着きました。
ランチコースは、パスタのランチコースで、パン、前菜の盛り合わせ、メインのパスタの3点で1,000円、ドルチェは+450円でした。
とりあえず、1,000円のパスタコースをオーダしました。
最初に運ばれてきた小ぶりの2種のパンは、何れもモチモチ食感で、しっかり小麦の味が楽しめました。
次に出てきた、前菜の盛合せは、少しずつ5種類の前菜が盛られていて、色々な味が楽しめました。
メインの「イカのパスタ」は、丁度いいアルデンテで、濃厚なソースと良く絡み、実に美味かったです。
正直、しまなみ海道の自転車旅で、これ程のクオリティーのイタリアンに巡り会えるとは、思ってもいませんでした。
追加で、ドルチェもオーダーして、こちらもペロリと頂きました。
「3 (Tre) Bambini」侮れじ!
ここへ食事に来るためだけに、因島にまた来てもいいと思える程の、絶品トラットリアでした。
大満足の食事を終え、隣の生口島へ向かう「生口橋」へとアプローチを開始し、因島をあとにしました。
つづく
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