北海道キャンプ釣~リング2022 秋

北海道キャンプ釣~リング2022 秋

ここ数年恒例となりつつある

「北海道キャンプ釣〜リング」に、今年も10月初旬に行ってきました。
今回は、大自然に恵まれた北海道の地で、「キャンプ」と「ツーリング」、「シャケ釣り」まで楽しもうという、とても欲張りな計画です。
今回も、「秀岳荘 白石店」のTartarugaマエストロ「安田さん」と、関東圏でよく「キャンプ釣~リング」にご一緒している、「サイクルショップナカハラ」のTartarugaマエストロ「白井さん」の三人で向かいます。

札幌での試乗会

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022札幌にある「秀岳荘 白石店」様店頭にて、10月第1週の土日に試乗会を開催。
今回は、「回り続けるハブとホイール」で有名な、GOKISO さんとの合同試乗会でしたが、2日間で多くのお客様にご来場いただきました。

10年ほど前に同試乗会で弊社製品をご試乗されたという、まだ若いお客様に、満を持してご購入いただいたり、既に弊社製品のユーザーの皆様にも多くお立ち寄りいただき、なんともありがたく、うれしいひと時を過ごさせていただきました。
ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。

行先・・・

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022週末の試乗会開催後、月、火、水曜日の3日間での日程となる為、毎回、直前の天候を確認後に、最終的な行先を決定していますが、日曜午後の段階で、火曜日が北海道の何処へ行っても雨予報となっていたため、当初に建てていた計画通り、最北の地「稚内」へ向かうことにしました。
「稚内」を行先に決めた最大の理由は、このタイミングで、シャケが釣れる確率が、かなり高そうだという情報が入っていたからです。

「稚内」までの交通手段

「秀岳荘」の店員で、弊社製品のオーナー様でもある「木原さん」が、今年稚内に行かれた時のブログを拝見していたこともあり、かなりの数の電車や、高速バスが運行していると、勝手に思い込んでいたのですが、確かに行きはそれなりに選択肢があったのですが、水曜日の帰りに、新千歳空港19時頃発の飛行機に間に合うように戻って来ようとすると、「稚内駅」朝6:30頃発の電車に乗り、お昼12:30頃には、新千歳空港着という電車か、「稚内駅」朝8:30頃発、お昼14:30頃札幌駅着という高速バスしかなく、最終日があまりにもせわしなくなる為、「稚内空港」発の航空券の別途購入や、帰り用に稚内でレンタカーを借りる案等検討した結果、「安田さん」に車を出していただくのが、最もリーズナブルで、行動の自由度も格段に上がるという結論に至りました・・・
「行きだけでなく、帰りのことも事前に十分に調べないとダメだ!」という、いい教訓となりました。

日曜の夜の出発

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022「安田さん」に車を出していただくことになり、「それならば!」という事で、急遽日曜日の夜に、札幌を出発、新千歳空港で「白井さん」をピックアップ後、そのまま「稚内」へ向かうことになりました。
私も「白井さん」も、日曜日のホテルを確保してあり、支払い済でしたが宿泊はせず、月曜日の行動の幅を優先する選択です。

夜10時過ぎに、新千歳空港で「白井さん」をピックアップして、3台目のイージーフォールディングした Type SPORT を積み込み、遅い夕飯を皆でとり、一気に「稚内」を目指します。
最初は「安田さん」がハンドルを握り、途中で私が運転を代わり、渋滞のない深夜の北海道の350キロ程の距離を、基本高速道路を使わず、6時間ほど掛け、ひたすら北へ向かい、夜が明ける頃には、「稚内」に到着しました。

「稚内森林公園キャンプ場」

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022今回利用するキャンプ場は、「稚内森林公園キャンプ場」です。
稚内市街地に隣接する、丘陵地帯の一角にあるこちらのキャンプ場は、予約不要かつ無料で利用でき、管理人常駐ではありませんが、炊事場、水洗トイレは綺麗に清掃されていて、ゴミ捨て場まで完備され、森林の中に広がるテントサイトは草地と、夢の様なキャンプ場です。
キャンプ場内には、野生のシカが多く生息している為、テントを張る際は、シカの糞には気を付ける必要があります。
翌日天候が崩れるとこが分かっていたので、常設の東屋近くに、それぞれのテントを設営して、各々、2時間ほどの仮眠を取ることにしました。

「オロロンライン」ツーリング

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022初日のこの日は快晴です。
翌日天候が崩れるとこが分かっていたので、初日の今日は、北海道らしい真っすぐな海沿いの道が「稚内」から続く、「オロロンライン」をツーリングすることにしました。
「安田さん」は既にここをツーリングご経験済みで、この区間はとても風が強く、前回チャレンジされた時は、あまりの「向い風」のため、泣く泣く途中で断念されたそうです。

その経験を踏まえ、この日の風向きをスマホで確認したところ、風速9~10mの南西からの風でした。
そこで、JR宗谷本線で「稚内駅」から「豊富駅」まで輪行して、444号線で「サロベツ原野」を横切る形で海岸線まで出て、追い風を受けながら「オロロンライン」を「稚内」まで走る60㎞程のコースを走ることにしました。

最北端の駅から、「豊富駅」へ

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10:30頃発の列車を逃すと、次は13時発です。
車から各々の Type SPORT を降ろし、サクッと組立てて、ツーリングに出発です。

キャンプ場からの急な坂を下ると、「稚内駅」には直ぐに到着しました。
列車の出発時間まで、まだ時間はたっぷりあったので、駅の近くにある美しいアーチ構造が特徴的な「稚内港北防波堤ドーム」まで行き、車両を並べて記念撮影。
駅に戻り、Type SPORT をイージーフォールディングして輪行準備完了です。

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022駅舎内には、最北端の駅「稚内」を象徴するように、線路がこの駅で終わっていて、その案内板が立っています。
ここから、故郷の鹿児島まで、この線路が繋がっていると考えると、感慨もひとしおです。

切符を購入して待っていると、ホームに車両が入ってきました。
平日だからなのか、予想に反して、一両だけのディーゼル車両です。
イージーフォールディングした、3台の Type SPORT をどこに置こうか迷っていると、運転士の方が「どこまで行くんですか?」と声を掛けてくれ、「豊富までです。」と答えると、「あの駅までは、右側の扉は開かないから、ここに置いてもらっていいですよ。」と、運転席後のスペースを使わせてくれました。
感謝、感謝です!

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車窓からの景色も、途中通過する何とも味のある駅舎達も、北海道ならではの雰囲気に満ちていて、旅気分に暫しひたっていると、45分程で「豊富駅」に到着しました。

「豊富駅」から海を目指す

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ただ、人影はなく、バスの時刻表を見ましたが、本数も多くないようです。
駅近くの食堂でランチを取り、大好きな「セイコーマート」で飲み物とおやつを購入して、パニアバックにしまい、ツーリングの始まりです。

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022走り始めると、左斜め前方から吹く強い風は、やはり抵抗でしかありません。
楽勝だと思っていたフラットなコースは、上り坂の様な感覚で、先日の「霞ヶ浦旅」の初日を思い起こしました。
「サロベツ原野」を右手に13㎞程を何とか走り、ようやく海が見えてきました!

「オロロンライン」を快走

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022海岸線まで出たら、後はこっちのものです!
今まで抵抗でしかなかった風を背に、途中で先頭を入れ替わりながら、眼前に何も遮るものの無い、地平線の彼方まで伸びる真っすぐな道を、快走します。
「追い風、最高!!」

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022途中で休憩をしようと、ちょっと休めそうな場所を探しますが、行けども行けども良さそうな場所が無く、結局、路上の端に座り込み小休止。
その後も、強烈な追い風を体中で受けて快走、夕方にはキャンプ場まで戻ってこられました。
快晴の中、北海道ならではのとても気持ちのいい、ツーリングが出来ました!

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022その後は、買出しに行き、各自思い思いのキャンプ飯を作り、焚き火を囲んでシェアーして食べました。
「安田さん」の作った、先日釣ったというシャケから取れた「いくら」の塩漬けと、醤油漬けがたっぷり乗った「海鮮丼」は、絶品でした!
翌朝早くからシャケ釣りに備え、この日は少し早めに各自就寝しました。

2日目は「シャケ釣り」

夜中の2時頃一度起きると、予報通り雨が降っています。
そこで、車に乗り込み、近くの漁港にシャケ釣りに向かいました。
到着した港は真っ暗で、よくは見えませんでしたが風速10m以上の風と雨で、台風の様なしけ模様のようで、人影もありません。
ビショビショになりそうで、外にも出られない状態だったので、一度キャンプ場に引き返して出直すこととし、各自テントに戻り寝袋に入りました。

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022次に目を覚ますと、外はすっかり明るくなっていましたが、雨は降り続いています。
それぞれのテントでまったり過ごしながら、LINEで連絡を取りあい、11:30頃にランチを食べに街へ降り、ランチ後にそのまま港へと向かいました。

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022外は、相変わらずの強風と雨で、台風の様な状況でしたが、「せっかくここまで来たんだから!」と、意を決し、雨具を着込んでシャケ釣りを開始することに。
私は、雨の中での「シャケ釣り」になりそうだという事で、事前に札幌の100円ショップで購入したレインジャケットの上、下にシューズカバーの三点を着込み、他の2人はちゃんとした雨具にシューズカバーを装着して臨みます。

今回の「シャケ釣り」では、自分なりの挑戦も含まれています。
「安田さん」と行った過去2回の「シャケ釣り」は、竿やリールを含め「安田さん」の道具をお借りしての釣りでした。
今回は、普段から「釣~リング」時に使っている自前の竿「ダイワ モバイルパック 967TMHS」(仕舞寸法54㎝)と、リール「ダイワ レブロス 15 3000」(いずれも既に生産終了モデルです。)を使っての挑戦です。
リールには、「PEライン 2号」を新規に巻いてきました。
果たして、パックロッド(振り出し竿)でシャケを釣り上げられるのか?

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022結果は、「全く問題ない!」でした。
アタリもしっかり解るし、「アワセ」もビシッと決まり、「タモ網」への誘導も全く問題ありません。(一度、バラしてしまいましたが・・・)
Type SPORT のトップチューブ横に収まる、こんなにコンパクト(仕舞寸法54㎝!!)になるパックロッドで、しっかり大型のシャケが釣れることに、正直驚き、「釣~リング」の新たな可能性を実感しました。

4時間ほど釣り、私がオスとメスの2尾、「安田さん」がメス1尾を釣り上げました。
初めて「シャケ釣り」に挑戦した「白井さん」も3回バラし、その内の1回は「タモ網」に入れる直前でのバラしと、本当におしかったです。
また、次回挑戦しましょう!

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022釣ったシャケは、その後、「安田さん」がご自宅へ持ち帰ってさばいてくれ、「いくら」は塩と醤油漬けに、身は切り身に加工して、送っていただきました。
いつもいつも、本当にありがとうございます!

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022気が付くと、雨具を着ていたのに、下着までビショビショになるほど濡れていました。
3人とも似たようなレベルです。
釣り道具を片付け、急遽コインランドリーを探して、服を洗って乾かすことに。
替えのズボンの無かった私は、途中の100円ショップで「テーブルクロス」を買って、巻きスカートにして洗濯が終わるまでやり過ごそうと考えましたが、「透明な物」しか売っておらず、たまたま見つけた厚手の「タイツ」を買いそれを履いて、コインランドリーで服が乾くのを待ちました・・・
その後、近くの銭湯を探して向かい、冷えた体を温めます。

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022この日は、みんな疲れたこともあり、街中の食堂で夕飯をとり、キャンプ場に戻ってからは、また焚き火を囲んで、火を眺めながらのお酒と会話を、夜遅くまで楽しみました。

最終日

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング20223日目最終日の朝は、雨は降っていませんでした。
撤収に備え、雨で濡れたテントを、乾いたタオルで軽くふき取ってから、お湯を沸かし、コーヒーを入れて、まったりしながら朝食を作って皆で食べていると、突然「雹」が降り始めました。
東屋に逃げ込み、「おいおい・・・」と空を眺めていると、直ぐに雹はやみましたが、その後も小雨がさっと降っては止む、不安定な天候が続きます。

乾かすのをあきらめ、濡れたままのテントを各自畳み、撤収を終え10:30位にキャンプ場を後にしました。

タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022タルタルーガ自転車北海道キャンプ釣~リング2022来る時に走った同じ道を引き返しますが、深夜の走行と異なり、昼間の一般道は所々で、小さな渋滞があったりしたため、途中の街でランチを取る予定でしたが、朝食が遅かったこともあり、それほど腹も減っていなかったので、一気に千歳市まで向かい、時々利用している回転寿司のお店で、お寿司を食べようと話がまとまり、夕方4:30頃には「回転寿し旬楽」に到着。
各々食べたいお寿司をオーダーしていただきました。
北海道の回転寿司、本当にレベルが高いです!

お寿司をたらふく堪能した後、空港へ向かい、19:10発の羽田行きの飛行機に搭乗、秋の北海道を満喫した今回の旅も、お開きとなりました。

意外と気軽に(しかも意外とお安く)、来られる北海道飛行機輪行、本当におすすめですよ!