「熱海 – 三島」“峠”越えの旅

「熱海 – 三島」“峠”越えの旅

12月初旬に、弊社税理士の山田さんと、熱海・三島

・沼津輪行旅に行ってきました。
「火野正平の‘にっぽん縦断 こころ旅’みたいに、下りだけの自転車旅をしてみたい!」と、山田さんからのリクエストがありました。
「下るためには、登っておかないとならないんですよ!」と回答し、「短く登って、長く下るコース」を色々と検討した結果、今回のコースに決まりました。

今回のコース

タルタルーガ自転車輪行旅峠越え「熱海」まで輪行して、熱海でランチ後、「来宮(きのみや)駅」を経由して「熱海箱根峠線」(県道20号)を6㎞で400m程登り、三島を目指す27キロ程のコースです。
“峠”の頂上からは、14㎞ほど下りが続きます!

タルタルーガ自転車輪行旅峠越えJR「熱海駅」に10:48着の東海道本線に、各々の最寄り駅から乗車して熱海へと向かいました。
私はJR「川崎駅」まで自走して、9:11分発です。
駅前で車両をサクッとイージーフォールディングして、イージーキャリーバッグに仕舞いホームへ行くと、目的の列車が入ってきました。

タルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越え山田さんとは、「熱海駅」のホームで合流して一緒に改札を出ました。
初めて降り立った週末の「熱海駅」は、様々な年代の観光客でかなり混んでいます。
人込みを避け、駅前広場の一角で、各々車両を組立て、出発の準備を整えます。

「雨風食堂」

タルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越え“峠”に挑む前に腹ごしらえと、事前に調べて気になった、地元の大衆食堂「雨風食堂」さんへ向かい、昼食をいただきます。
地元客に人気の食堂の様で、こちらの開店が11:30からだったので、開店前に余裕を持って到着するよう、逆算して列車を選びました。
熱海駅からは、海岸近くまで60m程下った、少し入組んだ路地にあったため、ちょっと迷いましたが、無事開店前に到着。
私の大好きな「大衆ローカル食堂」感に満ちた佇まいで、開店と同時に、一番乗りで入店すると、内装も想像通りの雰囲気。
「ここは、美味いに違いない!」と直感しました。

タルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越え山田さんは、おすすめだという「チャーシュー丼」を、私はタルタルソースのたっぷり掛かった「チキン南蛮定食」をセレクト。
味もボリュームも、予想を裏切らない大正解のランチで、十分にエネルギーチャージを済ませました。

「来宮(きのみや)駅」

タルタルーガ自転車輪行旅峠越え「雨風食堂」さんを出て、いよいよ“峠”に挑みます。
「初川」沿いに進み、1.2㎞程先のJR「来宮駅」を目指したのですが、駅手前最後の300m程の坂の斜度が半端なく、最後は降りて押し歩くことに。
快晴とはいえ、12月なのに汗が噴き出してきます。
「ここから先も、こんな坂が続くのか?」と一気に不安になりました。

「来宮駅」で、シャツとジャケットを脱ぎパニアバッグしまい、上はTシャツ一枚になりました。
駅の自販機で飲み物を購入して、ボトルケージにセットし、本格的な登りに備えます。
駅から熱海方向へ少し下って、JRの線路をくぐり、さあ「峠へ!」と奮い立った途端、とても魅力的な神社の鳥居が、視界に飛びこんできました。
そのままの勢いで、一度は通過したのですが、「なんだか、凄く気になりますよね!」と、鳥居まで戻り、急遽参拝して行くことに。

「来宮神社」

タルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越え門前に立つ交通整理の方の指示に従い、車両を駐輪して、改めて鳥居の前に立つと、底知れぬパワーを感じさせる参道が奥まで続いており、その奥に立派な社殿が建っています。
全くノーチェックだったこちらの神社の参道に、吸い込まれるように引き寄せられて、お参りしました。
参道の雰囲気といい、社殿のたたずまいといい、ただモノでは無さそうな事が、ひしひしと感じられた、こちらの神社は、帰宅後調べたところ、「日本有数のパワースポットとして有名」な神社なのだそうです。

こんな偶然の発見や出会いも、「輪行旅」ならではの醍醐味です!

“峠”越え

タルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越え参拝を終え、いよいよ本格的に登りが始まりました。
最近、登山にもはまっている山田さんの脚力は、“坂の苦手”な私とはレベルが違うため、それぞれのペースで登ります。
先行して、途中で休憩している山田さんに追いついては、飲み物を一口のみ一緒に出発することを繰り返しながら、徐々に登っていきました。

タルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越え比較的、車の通りの少ないコースだったようで、自分の息遣いと、ペダルを漕ぐ僅かな作動音以外には、周りの木々の中でさえずる野鳥たちの鳴き声が、とてもよく聞こえ、その鳴き声に癒されながら、ペダルを漕ぎ続けていくと、やがて待望した今回の頂上らしき地点に到着しました。
登り切ってみると、想像していたよりはるかに楽なコースでした。

下り!

タルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越え今回のコースの最高地点は、標高408mの「熱海箱根峠線」と「あたみ梅ライン」の交差する十字路でした。
この辺りで、各々車両を停め、思い思いの写真撮影。
交差点を過ぎると、左手の遠くには「初島」までクッキリ見えます。

タルタルーガ自転車輪行旅峠越え一通り撮影を終え、ここからの下りに備えて、上着とジャケットを着こみました。
(ここまではTシャツ一枚でした。)
下り始めると、直ぐに短いトンネルと長めのトンネルが続き、2つ目の長めのトンネルを抜けると、一気に視界が開け、右手に手前の小さな街と彼方の山々、駿河湾を合わせた絶景が見え、思わず停車して写真に収めます。

この停車を最後に、ここから車両はグングンと加速してゆき、ペダルを漕ぐ必要の無い下り坂が、延々と続きました。
操作するのは、コース取りの為のハンドルと、左右のブレーキレバーだけです。
これほどの長い下り坂を走ったのは、これが初めての経験でした。
「これは気持ちいい!」
「下り坂、最高~~!!」

「永遠に続くのでは」とさえ思えた10㎞を超える下り坂も、やがて傾斜が減ってゆき、平地へとなりましたが、二人とも大満足のダウンヒルとなりました。

タルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越えその後は、三島駅の近くまで走り、予約しておいた温泉付のビジネスホテル「ドーミーイン三島」にチェックインし、温泉に浸かって汗を流しました。
最上階に位置する、こちらの湯船からは、目の前に富士山がドカンと見える、絶景も楽しめます。
部屋で一服した後は、駅近くの居酒屋での夕飯、カラオケと、フルコースを堪能して初日を終えました。

二日目の三島観光

タルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越え二日目の朝は、以前、雑誌の取材で訪れたことのある、三嶋大社へ行き参拝。
境内の茶屋で、朝食代わりに「お餅セット」をいただきました。
タルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越えその後は、同じく以前訪れた「柿田川公園」へ行き、富士山からの伏流水「柿田川湧水群」を見学。
過去に訪れた場所ではありましたが、1日120万トンともいわれる富士山からの伏流水により、いきなり始まる「柿田川」の源流になるこちらの湧水群の光景は、景観のみならず、その湧き水の透明度と湧き出す様は、えも言われぬ美しさがあります。

タルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越えタルタルーガ自転車輪行旅峠越えその後、友人から勧められた、静岡県内限定のハンバーガーレストラン「炭焼きレストラン さわやか」へ行き、ランチをいただきました。
看板商品だという「げんこつハンバーグ」に「オニオン」と「デミグラス」両方のソースを付けて2人前オーダー。
目の前で切って、最後の焼きとソース掛けをしてくれるパフォーマンス後にいただく、熱々で肉感あふれるハンバーグは、聞いていた通りの癖になるお味でした!

ランチの後は、JR「沼津駅」まで自走して、列車に乗り帰路につきました。

「下りだけの自転車旅をしてみたい!」という、シンプルな要望から始まった今回の旅でしたが、「下り堪能」のみならず、「グルメ」も「温泉」も楽しめる、とても欲張りな輪行旅となりました。
皆さんも、今回のコースを参考に、出かけてみてはいかがでしょうか。