TAIPEI CYCLE 2025

TAIPEI CYCLE 2025

今年も、3月26日から29日の4日間

台北南港展示場にて、「台北国際自転車展」が開催されました。
今回は、終了したばかりの今年のショーで、私が気になったブースや商品をレポートします。

今年の傾向

コロナの影響も殆どなくなり、日本からも、多くの来場者が来られていました。
今年の台北ショーも、「電動アシスト車」と「カーゴバイク」が、相変わらず主役との印象は拭えませんでした。
次の主役探しを、模索しているタイミングと言う感じでしょうか。

また、世界的な業界不振の影響もあり、全体的に、各ブランドがショーに掛ける予算も、セーブされている印象も受けました。

Pacific Cycles

タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025「Pacific Cycles」社は、私が「Section Zero」の仕事としてデザインと設計を担当し、昨年末に発売した「KOLiBRI」をはじめ、フロントバスケット部が折り畳める電動アシストカーゴバイク「CV200」、同じく電動アシストのシティーバイク「CV160」などの新製品を中心に、「birdy」、「CarryME」などの、定番モデルが並び、ショー期間中多くの御来場をいただきました。

タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025中でも、「Carbon Credit For REAL」という、独自開発のアプリと自転車通勤とを組み合わせた、企業向けのCO2削減活動に関連した、プログラムパッケージがとても注目を集めていました。

GOMIER

タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE20253輪車両を主に手掛ける、台湾の自転車製造業者「GOMIER」社のブースには、Pacific Cycles 社でも手掛けている、ハンドサイクルや、ハンディキャッパー向けの商品などが展示されていて、どれも一定以上のクオリティーを維持していて、好感が持てました。
こういった商品を手掛けるメーカーが、もっと出てきてもいいのではないかと、常々思っています。

SHIMANO と SRAM

タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025言わずと知れた、巨大自転車パーツメーカー二社は、お隣同士にブースを構え、しのぎを削っていました。
現時点では、「SRAM」にアドバンテージがあるように感じました。

Ming Cycle

タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025三角形のフレームが特徴的な「STRIDA」を製造している、台湾の自転車製造業者「Ming Cycle」社のブースでは、「STRIDA」シリーズの新型として、新しい商品のプロモーションに力を入れた展示となっていました。
新型のデザインは、オリジナルの「STRIDA」を手掛けたイギリスのデザイナー、「マーク・サンダース」ではないとの事でした。

LEKUMA

タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025台湾の自転車製造業者「LEKUMA」社のブースには、OEM先の商品が多く展示されていました。
大型3輪のカーゴバイクや、フロントバスケット部分が折り畳めるカーゴバイクは、良くできていました。

WILLING

タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025台湾の自転車アッセンブル業者「WILLING」社のブースにも、OEM先の商品が多く展示されていました。
中でも「benno」というブランドのスポーツカーゴバイクは、シンプルなデザインながら、各部の機能や作りもしっかりしていて、とても好感が持てました。

byschulz

タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025タルタルーガ自転車TAIPEICYCLE2025主にサスペンション機能付きシートポストを手掛ける、ドイツのブランド「byschulz」社の小さなブースでは、折畳み式ペダルが気になりました。
スッキリとしてデザインと、簡単な操作で折畳めて、畳んだ姿もとてもスリムと、とても完成度の高い商品です。
リテール価格が、199.95ユーロ(約32,500円)と高額なのが惜しまれます。

以上、今年の国際台北自転車展の、現地レポートでした。