カメラのはなし その3 自転車旅との相性2

カメラのはなし その3 自転車旅との相性2

過去に所有したデジタルカメラについて

記憶をたよりにお話しする最終回です。
カメラのサイズと画質のバランスのせめぎ合いに関して、特に自転車旅との相性というポイントで、参考にして頂けると幸いです。

SONY Cyber shot WX5

タルタルーガカメラ今では当然となってしまった機能ですが、コンパクトカメラで1920×1080のフルHD動画が撮れ、ハンディーカム譲りの光学式手ブレ補正機能まで備えた商品でした。
ポケットに余裕で入る位の小さいカメラで、NHKのハイビジョン並みに綺麗な、しかも手ブレのない動画が撮れることに驚愕し、海外旅行など様々な場面に持参して、フルHD動画を撮りまくりました。
このカメラの購入をきっかけに、簡単な動画編集も開始。
弊社製品関連の、折畳み方説明動画のYouTubeへの公開等を開始するきっかけを作ったのが、このカメラでした。

SONY Cyber shot HX9V

WX5で、コンパクトカメラでのフルHD動画撮影に目覚めた私は、更なる手ぶれ補正の強化と暗所性能の向上、35mm換算でWX5の24-120mm(光学5倍ズーム)から24-384mm相当の、光学16倍ズームレンズの性能にひかれて、買い替えを行いました。
24-384mm相当というズーム倍率はとにかく便利で、接写から遠くの被写体まで、自由自在に撮影ができ、動画撮影にも本当に活躍して、どこへ行くにもこのカメラを携帯しました。
このカメラで、Tartarugaでの走行中に、片手運転で色々なアングルでの動画撮影を行い、動画撮影の腕も磨きました。

Nikon D5200

タルタルーガカメラどこへでも持っていける、HX9VでのフルHD動画の撮影に、すっかりはまってしまった私でしたが、コンパクトカメラの1/2.3型CMOSセンサーの写真の写りには、満足ができなくなりました。
やはり、センサーサイズは大きい方が、写真の写りは断然いいわけです。
当時は、カタログやWeb用の商品やイメージショットの撮影はD90、輪行時にはNEX-5NとHX9Vの2台持ちと使い分けていましたが、NEX-5Nのキットレンズの18-55mm F3.5-5.6の写りには、独特の暗さを感じていました。
NEX-5N用に、明るい標準ズームレンズの買い足しも考えましたが、「レンズ沼」という言葉があるほど、レンズ選びはキリがありません。
NEX-5Nは、レンズマウントが特殊な機種の為、明るい標準ズームレンズはかなり高額で、手ブレ補正付きになると、レンズだけで当時は100,000円オーバーとなってしまいます。

レンズ性能の重要性にようやく気が付いた私は、NikonやCanonなどのメジャーなカメラメーカーのレンズマウント用には、サードパーティー製を含めて、とても魅力的な光学性能を持ち、価格も抑えられた魅力的なレンズが、数多く存在する事を改めて理解しました。
そこで候補に挙がったのが、このNikon D5200でした。
NikonのDXフォーマット機としては、ミドルエントリーのこのカメラは、D90に比べると一回り小さく、重量もグッと軽量で、1920×1080 60iのフルHD動画撮影が30分弱可能で、ローアングル等の撮影に便利な、バリアングル方式の液晶モニターまで備えていました。
操作用のダイヤルが減った分、直感的な操作性ではD90には及びませんが、操作そのものはほぼ同じことができ、値段も18-55mm f/3.5-5.6Gの手ブレ補正機能付きのキットレンズ付きで70,000円程で購入できました。
必要なのはボディーだけでしたが、キットレンズ付きとの価格差はわずかだったので、キットで購入しました。

タルタルーガカメラ肝心のレンズですが、厳選の末SIGMA製の17-70㎜F2.8-4 DC MACROを購入して装着しました。
価格の割に、これまで所有していたキットレンズとは、明らかに異なる、クリアーな画像ときれいなボケに、すぐに魅了されました。
この組み合わせは、写真、動画の画質とサイズ感のバランスが、自分の使用スタイルに非常に合っていた為、自分史上最も長く現役として活躍してくれ、今でも手放せずにいます。

Nikon D750

タルタルーガカメラ超お気に入りだった、D5200 + SIGMA 17-70㎜F2.8-4のコンビネーションでしたが、更なる高画質が気になり始めた私は、遂にフルサイズデジタル一眼D750を24-120mm f/4G ED VRレンズ付きキットで購入しました。
それまでのNikonのフルサイズ機800番台に対して、既に手放したD90とほぼ同じくらいのボディーサイズに、35㎜フィルムとほぼ同サイズのCMOSセンサーを内蔵したNikonのFXフォーマット機D750の描写力は、キットレンズとはいえ、今でも自分には十分な物で、あらゆる場面でこれ以上ない程の画像や動画をもたらしてくれます。
大きくて重いと感じていたサイズ感も、輪行時にも何とか持ち歩けるサイズとして、慣れました。
購入後すでに4年ほどたちますが、今でもバリバリ現役のメインカメラです。

Canon G7X mk2

タルタルーガカメラとはいえ、D750は、いつでもどこでも持っていけると言い切れるサイズではありません。
そこで「サブ機」として、コンパクトカメラサイズで、一眼並みの写真と動画が撮れるカメラもどうしても必要となり、色々と比較検討した結果購入したのが、このG7X mk2です。
いわゆる高級コンデジに分類される当機は、1インチサイズのCMOSセンサーに24-100㎜F1.8-2.8の光学4.2倍ズームレンズを搭載していて、まさに一眼に迫る高画質を誇ります。
また、手ブレ補正も強力で、特に動画撮影時には、縦横のブレだけでなく、回転方向のブレも見事に抑えてくれます。

この様に、カメラのサイズと画質のバランスの折り合いには、終わりがありません。
現時点では、自分的にはNikon D750とCanon G7X mk2の二台体制が、ベストな組み合わせと言えますが、いつまた新たな物欲が頭を持ち上げてくるのかは、わかりません。
特に、自転車旅での使用が目的となると、常に行ったり来たりの繰り返しです。
ま、あれこれ悩んでいる時が、一番楽しいともいえますけどね・・・