「しまなみ海道」 満喫の旅 その7 「伯方島」 「大島 」そして「今治」へ

「しまなみ海道」 満喫の旅 その7 「伯方島」 「大島 」そして「今治」へ

民宿 珈里葡での、二泊目の夕飯は、前日に比べると

オコゼのお造り等は減っていましたが、充分な質と量でした。
翌朝、朝食をとり、この日も出発しました。
今日は、隣の「伯方島」へ行き、更にその隣の「大島」を回り、今治まで一気に行きます。

伯方島

大三島から大三島橋を渡り、伯方島に入りました。
今回は、317号線から51号線へと入り、時計回りに外周を一周します。
伯方島は、しまなみ海道沿いの島の中で、一番小さく、外周を一周しても15キロくらいで周れるコンパクトな島です。
全国区的には、「伯方の塩」の商品名が有名ですが、「伯方の塩」の工場は、実はこの島には無く、大三島にあります。
走り始めると、細かなアップダウンはありますが、昨日の大三島に比べれば、フラットで走りやすいコースです。

さんわ 伯方島本店

タルタルーガ自転車輪行しまなみ海道タルタルーガ自転車輪行しまなみ海道伯方の塩を使った塩ラーメンを提供している、「三和(さんわ)」という、ラーメン屋さんがあるという事で、こちらでランチをいただきました。
丁度、お店が数日前に、移転オープンしたタイミングだったようで、スマホの地図データとは異なる場所にありましが、移転先が近かったので無事たどり着けました。
オープンしたてのシロ壁の新店舗は、ラーメン屋さんというよりは、カフェのような雰囲気です。
私以外にも、2名のサイクリストが、ランチを取っていました。
ちょっと腹が減っていたので、名物の「塩ラーメン」に揚げ餃子が3個入った「媛っこラーメン」と「貝めし」のセットを注文。
スープは、とても澄んだあっさり味で、優しい塩味が口の中に広がります。
「貝めし」も、上品なお茶漬けの様に、さらりといただけました。

マリンオアシス伯方

タルタルーガ自転車輪行しまなみ海道「さんわ」を出て、スタート地点に近い、「マリンオアシス伯方」へと向かいました。
こちらで、伯方の塩アイスという、ソフトクリームをいただき小休憩。
初日のイベントでも立ち寄った、ビーチもある、伯方島の代表的な休憩スポットです。

大島

全長1165メートルの「伯方・大島大橋」を渡ると、大島へと入ります。
今回のしまなみ海道満喫旅の、最後の島となる為、橋からのスロープを下りて、49号線沿いに時計回りに島を半周する、18キロほどの、上級者コースを取る事にしました。
村上水軍博物館辺りまでの、海沿いの道は、景観も良く、ほぼフラットで、とても気持ちよく走れます。

村上水軍博物館

タルタルーガ自転車輪行しまなみ海道タルタルーガ自転車輪行しまなみ海道南北朝から戦国時代にかけて、瀬戸内海で活躍した、戦国最強の水軍一族、村上水軍。
能島・来島・因島に、それぞれ本拠をおいた村上三家の中でも、最大の勢力を誇った、能島村上家にまつわる貴重な品々が、展示されています。
また、この博物館前には、その能島周辺の激しく流れる潮流体験クルージングの、出発地点でもあります。

激しく険しい山道へ

「村上水軍博物館」横の、道路を入っていくと小さな峠が待っています。
この峠を越えて進むと、再び海岸に出ました。
しばらく海岸沿いを進むと、道路は337号線へと変わります。
このあたりから、道幅がどんどんせまくなり、両側から草木が生い茂った、あまり整備されていない道へと変わり、その上、激しいアップダウンも続きます。
途中、本当にこの道で合っているのか、不安になるほどの荒れようです。

タルタルーガ自転車輪行しまなみ海道
両側から草木が生い茂った激坂を抜けると、いつの間にか、小さな青虫がヒッチハイクしていました。
そんな不安がピークに達したころ、とんでもない激坂が待ち受けていました。
くねくねと曲がりくねった激坂で、このコーナーを超えたら、終わりかなと思ってコーナーを超えると、更なる上りが待っています。
今回の旅中、ここまで、一度も押し歩きをしていなかったのですが、流石にここでは心が折れ、とうとう押し歩きをしてしまいました。
押し始めて50メートル程進むと、その激坂は、ようやく終わりでした。
「あと50メートルと分かっていれば、何とかがんばれたのに・・・」と、一人、後悔したのでした。

当初の目標は、この後「亀老山展望台」に行って景色を堪能する予定でしたが、すっかり激坂で心の折れた私は、この計画を断念する事にして、今治へと向かうことにしました。

来島海峡大橋

タルタルーガ自転車輪行しまなみ海道しまなみ海道で、最大の規模を誇る橋が来島海峡大橋です。
大島と今治の間約4kmの来島海峡に架かる総延長4.1kmの3つの吊橋の総称となります。
その全長も去る事ながら、大型船も楽々と通過できる、橋桁の高さは65mの高さもあいまって、この橋を渡ると、天空を自転車で走っているような、不思議な感覚を味わう事ができます。
初日のイベント時には、残念ながら曇り空だった為、その天空感は半減でしたが、今回こそはと挑んだ2回目の渡りも、あいにくの曇り空でした・・・
あれから毎年、5月の時期にしまなみ海道を訪れていますが、晴れた日の来島海峡大橋は、本当に別格です。

しまなみ海道を象徴する、印象的な橋上走行となりますので、是非ご自身でその浮遊感を御体験いただければと思います。

タルタルーガ自転車輪行しまなみ海道そのまま今治市へと入り、この日は前々日の夜一緒に飲んだ、古関さんのご自宅へ伺い、御家族の皆さんを交えての、美味しい夕飯を頂き、泊めて頂きました。

これで、「しまなみ海道」を満喫する、完全プライベートな旅は終了しました。