ブラジル料理堪能の旅!
- 2023.02.24
- タルタルーガ
- Type SPORT, 旅, 自転車, 輪行
2月中旬に、Tartaruga マエストロでもある
「サイクルショップナカハラ」の白井さんと、電車で行けるブラジルタウン、群馬県邑楽郡(おうらぐん)「大泉町」に輪行旅に行ってきました。
ここ数年、この時期に、白井さんとはキャンプツーリングをご一緒していて、当初キャンプツーリングの計画を立てようとしたのですが、気軽に行ける範囲で、まだ行ったことが無く、この時期でも利用可能な「良さそうなキャンプ場」が見当たらず、「じゃあ、計画を変更して、宿に泊まるグルメ旅にしましょう!」と、方針変更。
以前から気になっていた、群馬に有るという「ブラジルタウン」に行き、ブラジル料理を堪能する旅が決まりました。
ローカル電車で3時間弱
「大泉町」は、ブラジル人を中心とした日系外国人が人口の2割近くと、日系外国人比率の高い自治体で、日系ブラジル人の皆さんが営むスーパーマーケットやレストランが多くあり、町全体が、インターナショナルな雰囲気に包まれているとのこと。
「大泉町」のメイン駅「西小泉駅」までは、自宅最寄り駅からも、ローカル線を乗り換えて3時間弱と、旅感のある、ちょうどよい距離です。
白井さんとは、通勤時間帯の混雑を避け、JR「武蔵小杉駅」9:30頃の湘南新宿ラインの車両で合流して「久喜駅」へ。
「久喜駅」で、東武伊勢崎線に乗り換え「館林駅」へ。
「館林駅」で、東武小泉線に乗り換え「西小泉駅」に12:20頃到着しました。
「西小泉駅」
降り立った「西小泉駅」は、改札の手前の案内表示から既に異国感があり、駅舎の外観や駅名表示に至るまで、ブラジルカラーで統一されています。
駅前でサクッと Type SPORT を組立てて、記念撮影。
お腹もすいていたので、ランチ予定のレストランへとまっしぐらに向かいます。
レストラン「ブラジル」
「ブラジル料理堪能の旅」最初のランチに決めていたのは、その名もずばりのレストラン「ブラジル」です。
「ちょっといかにも過ぎる」名前のこちらのレストランは、大泉町にはじめてできた老舗ブラジル料理レストランで、伝統的なブラジル料理をいただけます。
人気TV番組「孤独のグルメ」シーズン2、第4話でも登場していて、二人とも事前に予習をしてきたため、同番組内で食べられていたメニューを中心にいただくことにしました。
牛イチボの串焼き(シュラスコ)、フェイジョアーダ(様々な肉類と黒豆の煮込み)、リングイッサ・カラブレータ(ブラジルソーセージと玉ねぎの炒め)、パンケッカ(牛ひき肉の詰まったパスタのトマトソース)を、ライス、サラダ、スープのランチセットを二人分付けて頼み、シェアしていただきます。
ミディアムに焼かれた巨大な「牛イチボの串焼き」は、専用のベースに刺した状態で提供され、付属のトングでお肉をつかみ、そのままナイフでそぎながらいただきます。
肉汁滴る希少部位のお肉は、想像以上に柔らかく、噛みしめると塩加減も絶妙な肉の旨味が、口いっぱいに広がります。
ブラジルの国民食とも言われる、「フェイジョアーダ」は、付属の「ファロッファ」(キャッサバ芋の粉。タピオカの原料)と、トマトなどの野菜をオリーブオイルと酢で和えた「ビナグレッテ」をライスに掛け、一緒に混ぜながらいただきます。
ちょっとこってりしているのにまろやかな、独特の触感と味は、食べてみないと説明のしようがありません。
「リングイッサ・カラブレータ」と「パンケッカ」は、見た目からの想像通りのお味でした。
食べ始めるまでは、空腹でペコペコだった二人ですが、食べ終わるころには、「もう無理!」という程の満腹感で、人生初の本格的なブラジル料理は大満足でした。
周辺を散策
満腹で、はち切れそうなお腹を抱え、カロリーを消費すべく、Type SPORT で周辺を散策することに。
街中にあるお店の看板や、様々な表示が、外国の街角の様です。
そんな景色を横目に、今回の旅の行程を検討中に見つけた、お隣「太田市」にある市営キャンプ場を、今後のキャンプツーリングの下見を兼ねて見学に行きました。
現在、群馬県独自のコロナ警戒レベル「2」のため、今回、残念ながら市外在住者の利用が認められなかったこちらのキャンプ場は、利用料金もリーズナブルで、綺麗なトイレも併設された、なかなか良さげなキャンプ場で、直ぐ近くに市営の温泉施設もあります。
近い将来、こちらにキャンプツーリングに来てみたいと思います。
事前に気になっていた、いくつかの施設を気ままに巡ったあと、大泉町へと戻り、前出の「孤独のグルメ」で紹介されていた、もうひとつのグルメスポット「キオスケ・シブラジル大泉店」で、「チュロス」をいただきました。
カウンターで注文をすると、それから生地を油で揚げ、揚げ終えると専用マシンでタップリのキャメルソースを注入。
砂糖とシナモンをまぶして、熱々の状態で提供されます。
外はカリカリなのに、中はモチモチで柔らかい、今まで食べたことのあるチュロスとは、明らかに異なる「生」食感は、満腹なお腹にも、ペロリと入っていきました。
店を出ると、日も傾き、ちょっと肌寒さも増してきていました。
そのまま今夜の宿へと向かい、Type SPORT をホテルの駐輪場に停め、チェックインを済ませて、夕飯後の部屋呑み用のお酒とつまみを徒歩で買出しに行き、夕飯の時間までしばらく部屋でまったりとすることに。
危うく、寝落ちしそうになりながらも、何とか耐え、19時に今夜のディナー予定のお店へと二人で向かいました。
「KAMINALUA」
ディナーは、ホテルから徒歩数分の「KAMINALUA」でいただきました。
最初の予定では、「シュラスコ」食べ放題の店で、ディナーをと考えていましたが、ランチの満腹感から、「食べ放題は無理!」と二人とも同じ結論にいたり、第二候補としてリストアップしておいたこちらを選択。
結果は、大当たりでした!
甲子園での高校野球で活躍後、中日ドラゴンズに在籍していた元プロ野球選手「瀬間仲ノルベルト」氏が経営するブラジルレストランです。
店の入り口や、店内の作りは、ちょっとした高級店の雰囲気漂うこちらで、先ずはキンキンに冷えた生ビールをいただきオーダーを熟慮。
この時点では、「本当に食えるかな?」と思う程の満腹感がまだ残っていたので、少なめのオーダーで、ちびちびやりましょうと、「ESPETO DE FRANGO」(カミナルア風焼き鳥)、「PASTEL SPECIAL」(ブラジル風パイ包み)、「HAMBURG」(ハンバーグ)をオーダー。
各料理の価格から、小ぶりのおつまみを想像していた我々は、運ばれて来た料理をみて驚愕しました。
最初に運ばれてきた焼き鳥こそ、「ちょっと大ぶりの焼き鳥だな。」で済んだのですが、次に来たパイ包みの、50センチほどの巨大さ(”スペシャル” の意味は、具材全部入りと思ってオーダーしたのですが、サイズも合わせてだったようです・・・)に目が点になり、最後に来たハンバーグのプレートの巨大さと量に、もう笑うしかありません。
お料理の写真を撮り、そこからは黙々と食べましたが、ボリュームだけでなく、お味もすごくおいしかったのですが、結局焼き鳥は食べきれず、宿に持ち帰ることにしました。
お会計時に更に驚いたのが、あまりにリーズナブルだったことです。
「ブラジル料理、侮れじ!」
食事後は宿へ戻り、夜遅くまで部屋呑みは続き、いつの間にか眠りについていました。
天然温泉「湯乃庵」
二日目の朝はゆっくり起き、朝食は取らず9:30頃にチェックアウトして、6キロ程離れた天然温泉「湯乃庵」で朝風呂をいただきます。
こちらは、源泉かけ流しの日帰り温泉で、平日500円で利用できます。
朝10時からやっていて、オープン直後に到着したのですが、既に数人の先客がありました。
施設はきれいに掃除が行き届いていて、内湯、露天風呂、サウナまで完備されています。
温泉での朝風呂を1時間ほどゆっくり楽しみ、受付のあるロビーに併設された、地元野菜の直売場で、うまそうなトマト、ブロッコリー、山芋を購入して、パニアバッグに突っ込みました。
「CASA BLANCA」
温泉を後にして、ランチ予定の「CASA BLANCA」を目指します。
精肉店や、小ぶりのスーパーマーケットなどが入る、倉庫型店舗の奥にある、ランチバイキングがいただけるブラジルレストランです。
店舗入り口のポスターには、「ランチバイキング 平日1,250円」と、「11:30 ~ 19:30」の表示が。
ほぼ終日、食べ放題のバイキングをやっているようです。
11:20ごろにお店に到着したので、マーケット内を物色しながら待ち、開店時間にレストランに向かうと、「まだおかずができていなので、店内に座って待っていて。」と、とても優しい声の接客で、テーブル席へと通されました。
待つことおよそ30分、「準備できましたよ。」と声掛けいただき、バイキングシステムの説明を受け、各自気になるお料理を自分の皿に盛りつけます。
豊富なメインの各種お肉料理に、充実したサラダ類、デザート類、コーヒーまでいただけます。
入店後、短い時間のコミュニケーションでも、十分にその人柄の良さが伝わる、厨房のお二人が作られたお料理は、出来立てという事もあり、どれもが家庭的でおいし物ばかり!
最初に「これをご飯にかけて食べると美味しいですよ。」と説明を受けた、ニンニクの効いた激旨の豆スープをはじめ、各種メインの美味さは勿論、久しぶりに食べられた、ちょっと固めのプリンもとても美味しく、「ホントにこの金額でいいんですか?」と、言いたくなる程でした。
12時を過ぎると、「ブラジルタウン大泉町 観光」のツアー客らしき数名と、現地在住のブラジル人のお客様数名も入ってこられ、ランチを楽しまれていました。
おひとりで御来店のブラジル人男性の皿には、山の様なお肉と、山の様なサラダが綺麗に盛られていて、「本場の人は、こんなに食べるのか!」と、昨日から各レストランで提供されたボリュームの意味が、ようやく理解できました。
改めて「ブラジル料理、侮れじ‼」です。
スーパーマーケット「TAKARA」
大満足のランチを終え、スーパーマーケット「TAKARA」へ。
ブラジル食材をメインに、様々なお国の豊富な食材を販売されているこちらのお店は、店内に入ると完全に外国のスーパーマーケットです。
初めて見るカラフルな商品も多く、豆とお肉類の種類も実に豊富です。
観ているだけで楽しいこちらでは、今回の旅中に興味を持った「豆」を3種類購入しました。
帰りは「古河駅」から1時間半
買ったお土産を、パニアバックに再度詰め込み、大泉町を後にします。
来た時は、街中の「西小泉駅」まで電車できましたが、32キロ程自走すると、JR「古河駅」があり、そこからは湘南新宿ラインでお互いの最寄り駅まで、乗り換えなしの一本で帰れます。
ほぼ平坦路の、のどかな田園風景を一気に走り、予定より早く「古河駅」に到着。
サクッと車両を畳んで、「ブラジル料理堪能の旅」もいよいよ終了です。
ここからは、1時間半ほどで、自宅の最寄り駅に到着しました。
キャンプツーリングと異なり、荷物が軽装だった分、現地でお土産をタップリ購入しても、難なく持って帰ることができました。
旅先での自由度が劇的に増す「気ままな輪行旅」、皆さんも出かけてみてはいかがでしょうか!
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