Tartaruga Type SPORT でキャンプに行こう! その6 北海道撮影編 3
「Tartaruga Type SPORT + キャンプツーリング」
の楽しさを伝える為の、専用コンテンツ「Tartaruga Type SPORT でキャンプに行こう!」用の画像撮影に、北海道ロケに行ったお話の続きです。
瑠辺斯岳を越えて
9月6日未明に発生した、北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)の影響で、食材の確保が思う様にいかなかった私は、ソロキャンプ初日の目的地、「尾岱沼ふれあいキャンプ場」を目指しました。
レンタカーのカーラジオは、各地の被害状況を伝えていましたが、途中、瑠辺斯岳をかすめる峠に差し掛かったあたりから、ラジオの入りが悪くなり、やがて沈黙してしまいまいた。
オートセレクトのボタンを押しても、状況は変わりません。
助手席に置いてあったスマートフォンを確認すると、アンテナマークが1本も立っていません。
「山奥だから仕方ない・・・」と、そのまま車を目的地へと進めました。
尾岱沼ふれあいキャンプ場
この日の目的地「尾岱沼ふれあいキャンプ場」に到着したのは、午後1時ごろでした。
野付湾を望む、海岸沿いにたたずむこのキャンプ場は、事前の情報収集で想像していた通り、凪いだ海と、豊かな緑のコントラストが、素晴らしい景観でした。
幸い、この日もキャンプ場は営業をしていて、管理棟で受付をすませ、場内を徒歩で一回りすると、既に4組ほどの人々が、思い思いの場所にテントを張り、キャンプをしていました。
見晴らしの良さそうなサイトを見つけ、ここにテントを張る事を決め、近くまで車を移動させて、荷物一式をおろしました。
ソロキャンプの撮影
想像通りのロケーションに、テンションも上がり、背景の入り具合等、構図を決め、日の高いうちにと、早速撮影を開始しました。
事前に、絵コンテを用意しておいた、到着シーンや、荷物をおろしてテントを設置するシーン、「野点」をしてくつろぐシーンなど、愛用のNikon D750で、少しずつアングルを変えながら、次々と撮影を行っていきました。
通常、ホームページや、広告用の画像を撮影する際は、モデルさんをお願いして、私は撮影に徹するのですが、今回は、遠方でのロケで、日程や目的地が不確定な事もあり、人物が入る必要のあるショットでは、自分でモデルも務める必要があります。
持参した、コンパクトに畳める三脚とワイヤレスリモコン、セルフタイマーを駆使して、人物絡みのシーン撮影も進めました。
カメラの再生モードで、撮った画像をその場で確認すると、イメージ通りの写真が撮れています。
遅めのランチ
2時間ほど、撮影に没頭した私は、少し日も傾いてきたため、一旦撮影を終え、再度コーヒーを点てて、遅めのランチを取りました。
とはいえ、食材は朝並んで入手した食パンとカップラーメン位しかなかったのですが、釣りの時の「おやつ」にと、この年のユーロバイク出張時に、ドイツで買った大好物の ‘hanuta’(ヘイゼルナッツチョコを、ウエハースで挟んだお菓子)をバックパックに1個忍ばせてあったことを思い出し、こちらを半分に割り、食パンに挟んで食べました。
腹が減っていたこと、素晴らしいロケーションのおかげもあってか、おいしい甘さが、口いっぱいにひろがり、思いのほか美味なランチとなりました。
携帯電話
お腹が満たされて、余裕のできた私は、周りのキャンパーの何名かと話をして、情報を共有しました。
直ぐ近くで、キャンピングカーでキャンプをしていた、年配のご夫婦は、埼玉から来られていて、1ヶ月位掛けて、北海道中を回っておられて、このキャンプ場は、今日で2泊目とのことでした。
会話の中で、朝まで使えていた携帯電話が、使えなくなったという話になり、携帯の中継基地の非常電源が切れて、電波が繋がらなくなっている事を知りました。
単純に、エリア外なのだろうと、思っていた私は、そういう事が起きるんだという驚きと、最も情報が欲しいタイミングで、情報を取得できない不便さを、改めて痛感しました。
買い出し
情報収集の諦めもついたので、お隣さんに聞いた近くのコンビニまで、今夜飲むビールの買い出しへと向かいました。
ここへの道中にも感じたのですが、地震の影響で大手のコンビニエンスストアが、ほとんど営業を停止している中、北海道へ来るといつも利用している「セイコーマート」は、殆どのお店が、自家用車や小型の発電機から電源を引き、レジや最低限の冷蔵庫設備を稼働させて営業されていました。
こんな時だからこその、地元に根ざした、パワーを感じました。
セイコーマートで、缶ビールとランブルスコの小瓶、イワシの缶詰めを入手して、この日の夕飯を、プチトマトとカップラーメン、パンで軽めに済ませて、缶詰をツマミにチビチビ飲みながら、夜が暮れるのを待ちました。
星空の撮影
今回、最も撮りたかったカットが、満点の星空の元、キャンプをする様子でした。
予期していなかった、全道停電のせいで、キャンプ場内にある街灯も含めて、辺りに全く明かりは有りません。
しかも、空は快晴でした。
カメラのシャッタースピードと絞りの値を、色々変えながら、長時間露光の撮影を、また2時間ほど繰り返した結果、自分でも驚くほどの、星空の写真を撮影する事が出来ました。
縮小すると、どうしても小さな星が見えなくなるため、大きな画像を用意しました。
こちらから御覧いただけます。
つづく
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