Tartaruga Type SPORT でキャンプに行こう! その7 北海道撮影編 最終回

Tartaruga Type SPORT でキャンプに行こう! その7 北海道撮影編 最終回

「Tartaruga Type SPORT + キャンプツーリング」

の楽しさを伝える為の、専用コンテンツ「Tartaruga Type SPORT でキャンプに行こう!」用の画像撮影に、北海道ロケに行ったお話の最終回です。

尾岱沼ふれあいキャンプ場の朝

震災後、最初の夜を、当初の予定通りキャンプ場で過ごしたわけですが、食料の調達の不便さ以外、自分がいつもやっている、通常のキャンプと比較して、何ら遜色なく、快適に過ごすことができました。
コーヒーを点て、軽い朝食を済ませた後、朝露で濡れたテントを乾かして撤収を終え、お隣さん達に別れを告げて、キャンプ場を出発しました。

阿寒湖でザリガニを食す

タルタルーガ自転車キャンプ民宿で立てた計画では、この日は阿寒湖を経由してオホーツク方面へと向かう予定でした。
阿寒湖を経由するのは、計画を立てている際に、阿寒湖にある「海平」という食堂で提供されている、塩茹のザリガニ(レイクロブスターと呼ぶそうです!)が有名との、ネタを仕入れたからでした。
震災の影響で、営業しているかもわかりませんでしたが、携帯は相変わらず繋がらないので、確認のしようが無いため、とりあえず行ってみる事にしました。
ツーリングの際に活用している、携帯のナビは、電波がつながらず使えませんが、幸いレンタカーにナビが付いていたので助かりました。
幸い「海平」は、この日も営業をしていたので、迷うことなく「レイクロブスターのボイル」を注文しましました。
待つこと暫し、銀色の皿に体長15~20センチほどの、茹でたてのレイクロブスターが、10尾程度盛られ(これで1,000円!)、身にはほのかな甘みがあり、ミソは濃厚で、想像していた以上に美味でした。
思えば、昨日から食パンとカップ麺くらいしか食べていなかったので、思いがけないごちそうとなりました。

高速バスのチケット

お腹も満腹となり、北見を目指すことにしました。
北海道へ来る前日、急遽レンタカーの手配を行った際、網走で借りて、北見で返却する事にしていました。
北見返却とした理由は、北見駅から札幌まで高速バスが出ていて、こちらを利用するのが、時間的にも、費用的にも合理的だったからです。
ただ、帰りの札幌行きの高速バスは、仮予約のみで、利用の2日前までにコンビニの端末から料金の支払い後、予約が確定する方法を選択していたのですが、今回の地震による停電のせいで、どこのコンビニの端末も稼動してないため、支払いができません。
その為、運航状況の確認も含め、高速バスの乗り場へ直接出向くことにしたわけです。

車を進めていると、全道停電のため、それまで全ての信号が停止していた道路に、突然、信号の点灯している街が出現しました。
「あ!もう復旧したんだ!」と、歓喜したのもつかの間、しばらく進むと、また信号は消えています。
どうやら、ところ処まだらに、電力が復旧し始めているようです。

北見市

北見市の市街に入ると、中心部の電力は復旧していました。
高速バス乗り場で、予約の件と運航状況を確認すると、全てのバスは運航を停止していて、信号機の復旧と安全確認が取れないため、運航再開のメドは経っていないとの事でした。
予約確定の手続きだけをしてくれたので、そのままレンタカーの返却店へ向かい、追加料金は掛かる物の、最悪の場合レンタカーで新千歳空港まで行ける事の確認もとれ、少し安心しました。

北見の中心部では、携帯の電波もつながったので、メールチェックや必要な情報収集を行いました。
この日の滞在を予定していた、キャンプ場周辺の天気予報が、雷雨となっていたため、無理はせず、急遽その日は北見のホテルに宿泊する事にしました。

コムケ国際キャンプ場

タルタルーガ自転車キャンプ翌日、二番目に気になっていた、オホーツク海に面するコムケ湖畔にある「コムケ国際キャンプ場」を目指しました。
ここでは、何とかキャンプ飯のシーン撮影も行いたいため、営業を再開していた道中の大きなスーパーマーケットに何軒か寄りました。
作りたいメニューに「とろけるナチュラルチーズ」が、どうしても欲しかったのですが、営業再開していても、物流の乱れと、乳製品や氷関連は、停電で全て破棄されたため、どこもあまり商品がなく、何とかスライスチーズスタイルの商品を見つけ、これを代用品として購入し、それなりのキャンプ飯の料理シーンも撮影できました。
タルタルーガ自転車キャンプ
タルタルーガ自転車キャンプ翌朝、サイクリングで周辺を巡ると、オホーツク海と白樺、牧草とのコントラストが、美しい風景が広がっていました。

その後の2日間も、幾つかのローケーションを巡り撮影を続け、前日営業を再開した高速バスを使い、9月10日に予定通り札幌、新千歳を経て羽田へと戻ってくることができました。

Tartaruga Type SPORT でキャンプに行こう!

この年の10月に、この北海道ロケで撮影した、多くの画像を活用して、私が伝えたかった、「Tartaruga Type SPORT + キャンプツーリング」の楽しさを、可能な限り詰込んだ、専用コンテンツ「Tartaruga Type SPORT でキャンプに行こう!」を公開しました。

今回の撮影旅での体験は、自分自身にとって、本当に色々な意味で、とても貴重な経験となりました。
「Tartaruga Type SPORT でキャンプに行こう!」の、最後に掲載した「防災グッズとしても役立ちます」の項目は、今回の北海道での実体験により、加える事にした項目です。