北海道 釣〜リングキャンプ 2023 春(ニセコ編) 後編
今年の5月末に行った、北海道のニセコでの
「釣〜リングキャンプ」の続きです。
背中に張ったカイロのおかげで、快眠できたのですが、明け方、テントの外をカサカサと歩き回る足音で目が覚めました。
少しだけ明るくなってはいましたが、時計を見るとまだ午前4時前です。
「木原さん、やけに早起きだな・・・、まだ起きるには、ちょっと早過ぎるよ・・・」などと思っているうちに、また眠りに落ちていました。
7時頃、テントを出ると、さっきの足音の正体が判明しました。
ゴミ類は、持ち帰る必要があるため、一つの袋にまとめておいたのですが、その中身がすっかり散乱していました。
カラスの仕業です。
まとめるだけでなく、しっかりしまっておく必要があったようです。(今回の教訓)
木原さんは既に起きていて、メスティンでご飯を炊いていました。
キャンプ場で、炊飯は殆どしない自分にとって、朝からご飯と味噌汁、納豆を頂けるのは、とても新鮮に感じます。
食後のコーヒーまでいただき、この日は「羊蹄山一周」と「渓流釣り」と、とても欲張りなイベントを計画しています。
「羊蹄山一周」
「蝦夷富士」とも呼ばれる羊蹄山は、標高1900m程の休火山で、見る角度にもよりますが、「富士山」の様な美しい山体をしています。
「羊蹄山一周」は、北海道に住む多くの知り合い達から度々耳にしていて、いつかは自分もやってみたい事のひとつでした。
我々のベースにしている「ニセコリバーサイドヒルキャンプ場」からだと、一周約52キロの行程になり、ルートを選べばアップダウンも、それほどなく、ビギナーでも十分に楽しめるコースです。
キャンプ場を出発して、先ずは起点となるニセコ駅で、記念撮影。
ここから、羊蹄山を左手に見ながら、反時計回りで走ります。
近くで見る羊蹄山は、なかなかに迫力もあり、色々なスポットでカメラに収めながら進みました。
「ここ、寄ります。」との木原さんの声で止まったのは、地元の人々に有名な「湧水の里 真狩豆腐工房」さんでした。
「‘細川たかし’のふるさと真狩(まっかり)村」の湧水を使った、手作り豆腐のお店です。
「すごい豆腐」と「肉じゃがコロッケ」を購入、コロッケはその場でいただきました。
こちらでは、自慢の湧水も汲めます。
更に進むと、ちょうどランチの時間になったので、ふきだし公園の近くにあるお蕎麦屋さん「一心庵」で、自分は温かい「卵とじそば」を、木原さんは冷たい「鶏せいろ」をそれぞれいただきました。
スマホの地図を確認すると、出発して、ちょうど半部位走ったポイントになります。
食事を終え、「さあ残り半分!」と走り出した途端、ポツポツと雨が降り始め、本降りとなりました。
スマホの予報は、勿論「雨の予報」ではありません。
「雨男と雨女。流石です!」
空の明るさと、雲の流れから、それ程長くは降らないだろうと判断して、近くにあった軒下でしばらく雨宿りをしていると、予想通り15分程で雨はやみました。
「やれやれ・・・」
気を取り直して、再出発。
二人とも「純正フェンダー」を装着しているので、濡れた路面の走行も、全く問題ありません。
左手の「羊蹄山」は、いつしか当たり前の風景となり、多少のアップダウンはありましたが快調に進み、昨日来た倶知安(くっちゃん)の街に到着。
ここらは、昨日通らなかった、メインの車道5号線を使って、ニセコへ向かいます。
アップダウンの激しかった昨日のコースとは異なり、フラットでとても走りやすいコースで、途中のセイコーマートで、アイスを補給して、一気に走りきり、午後3時前には、ニセコ駅へと戻ってきました。
「渓流釣り」
一日のイベントとしては、「羊蹄山一周」は十分過ぎる内容でしたが、ここから更に「渓流釣り」にも挑戦。
何とも欲張りな二人です。
事前に調べておいた、ニセコ駅近くを流れる「尻別川」のポイント近くに2台のType SPORT を停め、川を挟んだ対岸に、それぞれのポイントを定めて、木原さんは「餌釣り」、私はスプーンを使った「ルアー釣り」で、釣果を狙います。
私の選んだポイントの川底は、藻や流木などが多いようで、何回か根掛りもしました。
対岸で釣る木原さんも、普段とは違う獲物を狙う‘漁師’の眼差しで、まさに真剣勝負中。
私はというと、「一日でこんなに欲張って、簡単に釣れるはずが無いよな・・・」と、「無欲」で挑んだ結果、立派な「ニジマス」を釣り上げることができました。
「その場でさばいて、今夜の食材に!」とも考えましが、快晴の上、この後、駅前の温泉に浸かって汗を洗い流してからキャンプ場へ戻る計画だった事もあり、食材にダメージが及ぶ可能性が高いため、写真だけ撮ってリリースしました。
1時間ちょい釣りを楽しみ、自分はニジマス1匹、ルアーのロスト2個。
‘漁師’ 木原さんは、地球3回の釣果だったそうです。
ニセコ駅前温泉「綺羅の湯」
各々釣り具をしまい、駅前の温泉へ向かいました。
文字通り、JRニセコ駅の目の前にあるこちらの温泉施設は、規模こそ大きくはありませんが、館内は清掃が行き届いていて清潔感のある温泉で、各々のんびりと汗を流して、しっかりリフレッシュしました。
たまたま見つけた、温泉近くの小さなお店で、冷たく冷えたビール類も手に入れ、キャンプ場へと向かいます。
2日目の宴会開始
温泉でリフレッシュしたおかげで、ペダルを漕ぐ足取りも軽く、ベースキャンプに戻ってきました。
先ずは、お疲れ様の「本日の乾杯!」
「いや~、本当に濃いい一日だったね!」などとしゃべりながら、それぞれおつまみを兼ねた、食事を作っては食べ、造っては食べの宴会が始まります。
先ずは、木原さん特製の「カプレーゼ 笹かまを添えて」が、前菜として登場。
「湧水の里真狩豆腐工房」さんで購入した、「すごい豆腐」には、私が持参したピンク色のヒマラヤ岩塩を軽く振っていただきます。
超濃厚なお豆腐の旨味が、岩塩で更に引き立てられる感じで、超絶美味いです。
さらにこちらの豆腐を、木原さん特製の「キムチ鍋」にも投入。
ピリ辛の鍋に、濃厚なお豆腐の味が加わり、こちらも旨味のハーモニー、ビールもぐびぐび進みます。
私は、自宅から持参したスパイラル状のショートパスタを茹で、たっぷりのおろしニンニクと絡めてから、市販のトマトベースのソースとブラックペッパーで味つけしたパスタを作り、昨夜の残りの枝豆と、小さく刻んだチーズをトッピングしてサーブしました。
塩加減も、茹で加減もなかなかの一品ができました。
その後も、色々なおつまみとお酒をいただきながらの宴席は続き、2日目の夜も更けていきました。
前日よりもこの日の夜の方が冷え込みもきつく、二人ともカイロを張って前日よりも少し早めに就寝。
充実していた分、お互い疲れていたようです。
最終日の朝
熟睡して目を覚ますと、木原さんは既に起きて、日向に椅子を出してスマホで文章執筆中でした。
前日と異なり、ちゃんとゴミ類もテント下にしまって寝たので、カラスの攻撃もありません。
残った食材をチェックして、「鴨だしのつけ麺」をメインにした朝食を作り、前日にキャンプ場のオーナーからいただいた、キャンプ場に隣接する畑で育った、獲れたて「アスパラガス」も茹でていただきましたが、こちらも超絶品!とても贅沢な朝食となりました。
その後は、のんびりと撤収して、楽しかった3日間のキャンプも、いよいよ終了です。
11時ごろに、キャンプ場を後にして、ニセコ駅へと向かいました。
「小樽行き」高速バス
ニセコ駅の「観光案内所」で、ニセコ駅から小樽駅への高速バスが出ている事を、前日に聞いていたので、帰りはこちらを利用します。
ニセコ駅前で待つこと15分ほどで、目的のバスが入ってきました。
折畳んで、「イージーキャリーバッグ」に入れた車両も、バスのトランクスペースに入れてもらえ、小樽まで乗り換え無しの直通運転。
時間にして2時間ほど、料金は、一人1,640円でした。
バスは山の中を過ぎ、街中を走り、やがて海岸沿いを進んでいき、車窓の景色もめまぐるしく変わっていきました。
余市で目にした「ウイスキー最中」に興味を惹かれましたが、バスを降りる訳にもいかず、またの機会に・・・
やがて、駅と道を挟んだ「小樽駅前」のバス停に到着しました。
ランチは電車内で
横断歩道を渡り小樽駅に移動して、時刻表を確認すると、14時小樽発の「エアポート快速」に乗ると、新千歳空港まで、またまた乗り換えなしの直通で行ける事がわかり、簡単な食事を買って、電車内でちょっと遅いランチを済ませることに。
駅構内のコンビニで、北海道季節限定「ベル食品 成吉思汗(ジンギスカン)ラムジンギスカン」という「おにぎり」を購入して、温めてもらいました。
これに合わせるのは、こちらも構内にある「小樽なると屋」さんの「ももザンギ」です。
やがて、電車がホームに入ってきて、我々も乗り込み、対面式の座席を確保。
車窓に流れる海岸を眺めながら、ほおばりました。
コンビニ食でもこの美味さ。
北海道は、やっぱりすごいです!
食事をしながら、今回の思い出話などをしていると、あっという間に「札幌駅」に到着。
ここで木原さんとはお別れです。
新緑輝く、初夏の北海道を満喫した今回の「釣〜リングキャンプ」も、こうして終了しました。
機内から
電車は、そのまま新千歳空港へと向かい、想定していたより早めに空港に到着となりました。
新千歳空港を離陸して、羽田へと向かう機内からは、午前中まで近くに居た「羊蹄山」のシルエットが、夕焼けの中にくっきりと浮かんでいます。
「こうしてみると、本当に富士山そっくりだな。」と、その山体の美しさに、改めて感動したのでした。
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