イージーキャリーバッグの「補修」
- 2022.03.11
- タルタルーガ
- Type SPORT, オプション, 自転車, 輪行
Tartaruga Type SPORT で輪行を行う際に使用する
輪行バッグには、フルフォールディング時に使用する「Type SPORT 専用輪行バッグ」と、イージーフォールディング時に使用する「Type SPORT 専用イージーキャリーバッグ」の2種類があります。
フルフォールディングしたType SPORT を収納する「専用輪行バッグ」は、バラバラになった車両の重量を、輪行バックが全て受け止める必要があるため、厚手で丈夫な素材で作られているのに対して、折り畳んだ際に、取り外した全てのパーツが、フレームに取り付けられるイージーフォールディングを行った車両を収納する「イージーキャリーバック」は、軽量化とコンパクトさを優先して、薄手の生地を使用しています。
そのため、電車を使用する一般的な輪行では、それ程ではありませんが、飛行機輪行を多用すると、大きなダメージを受ける場合があります。
「軽量化とコンパクトさ」を優先した、「イージーキャリーバック」は、ある意味「消耗品」と考えています。
私自身、日本全国行う「店頭試乗会」や、プライベートで行く「旅」等で、人一倍飛行機輪行を多用する事もあり、過去に2個の「イージーキャリーバック」を、ダメにしてしまいました。
修理に挑戦
昨年行った、岡山への飛行機輪行の際、今使っている3個目の「イージーキャリーバック」にも、遂に穴が開いてしまいました。
空港でのチェックイン時に、「イージーキャリーバック」に収納した車両を手荷物として預けるわけですが、海外の空港と比べ、遥かに丁寧な扱いをしてくれる国内線でも、チェックインカウンターと飛行機のカーゴスペースの道中や、飛行中のカーゴスペース内で、どうしても他の荷物達と接触していると思われ、イージーフォールディングを行った車両の、最も張り出している箇所が両サイドのペダルで、特にチェーンのある側の、ペダルの辺りが、大きなダメージを受ける傾向にあります。
今回、私と同じようなダメージを受けてしまった、「イージーキャリーバック」をお使いの皆様の参考になればと、「補修」に挑戦してみました。
「補修」に必要な材料
「イージーキャリーバック」に使用しているメインの素材は、ナイロンです。
比較的安価で、簡単に入手可能な材料で補修を行うべく、色々と調べたところ、ポリエステル製のハギレを使って、接着剤で補修するのが良さそうだと言う結論に達しました。
実際に私が使用した材料は、以下の通りです。
– ポリエステル100%のハギレ(35cm × 30cm。100円ショップ Seriaで購入)
– ほつれ止め液(ナイロン樹脂を主成分とした物。100円ショップ Seriaで購入)
– 接着剤 「ボンドGPクリヤー」 必要量がわからなかったので、50mlの大容量タイプ購入しましたが、20mlでも十分だと思います。
「補修」作業手順
ポリエステルのほつれ止め処理
「イージーキャリーバック」の穴が開いた箇所に、裏から「パッチ」として使用する、ポリエステル繊維は、カットしただけだと、4辺の糸がほつれて行って、バラバラになってしまいます。
そこで、ほつれ止め液を4辺に塗布して、ほつれを防止する必要があります。
購入したポリエステル繊維を広げると、すでにほつれが発生していたので、ほつれを適当にハサミでカットして整えます。
ほつれ止め液のボトルを、指で押しながら、ハギレに少しずつ液を染み込ませながら4辺に塗布します。
この作業を行う際、周囲を汚さない様、私は適当な長さにカットしたラップを敷き、その上に紙を置いて作業を行いました。
35cm × 30cmのポリエステル繊維でしたが、「パッチ」としては正方形で使用したかったので、30cm × 30cmになるよう、適当な位置にも一ヶ所、ほつれ止め液を塗布。
塗布が終わったら、そのまま1日放置してほつれ止め液を乾かしました。
ほつれ止め液が乾いたら、そのラインに沿ってハサミでカットすると、見事にほつれは発生しませんでした!
接着
接着作業は、屋外で行いました。
床を汚さない様に、段ボール箱をバラして広げ、床に敷き、その上で作業を行います。
「イージーキャリーバック」の、ボロボロになり穴が開いた箇所を、内側を上にして、出来るだけ、生地が平らになる様に広げます。
(ダメージ箇所が、写真で良く見えるよう、段ボールの上に白い紙を敷いて撮影しています。)
穴を中心に、ダメージのある辺り全体に、接着剤を直接塗布したら、接着剤に付属のヘラを使って、接着剤を軽く広げます。
「パッチ」として使用する、ポリエステル繊維の裏面にも、写真のように接着剤を直接塗布して、同じくヘラで軽く広げます。
ダメージのある辺りが中心になる様に、事前に「パッチ」のおおよそのサイズを、油性ペンで描いておいたラインをアタリに、「パッチ」を当て、中央から外側へ向かって上から押さえて、接着しました。
反対側は、まだ大きなダメージはありませんでしたが、同じ辺りに、「フロントホイールのQRレバー」が接触する為、念の為同じ手順で、「パッチ」を接着しておきます。
その他にも、前方に、ちょっとしたダメージを見つけたので、「パッチ」のサイズを整えるためにカットしたハギレを使い、こちらも同様に補修しておきました。
乾燥
接着作業が終了したら、「イージーキャリーバック」裏面を表にした状態で広げ、1日放置して接着剤を乾燥させ、補修作業終了です。
補修後の状態はこの様な感じで、見た目上も機能上も全く問題ありません。
「イージーキャリーバック」の、アウターバッグにも、問題なく収納できました。
我ながら、上手く行き大満足です。
「イージーキャリーバック」の補修をお考えの方々の、参考になれば、幸いです。
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