「しまなみ海道」 満喫の旅 その2 「向島」

「しまなみ海道」 満喫の旅 その2 「向島」

尾道の、まさに向い側にあるのが「向島」です。

他の島々と同様、尾道と「尾道大橋」でも繋がっています。
ただ、尾道駅を起点と考えた場合、自転車で「しまなみ海道」を走ろうとすると、橋自体が走りにくい上、この橋へのアプローチは、かなりの遠回りをする事となる為、殆どの方は、渡船を利用することになります。
尾道から向島への渡船は、3航路設けられていて、いずれも5分程で到着します。
料金は110円程(大人:100円、自転車:10円)で、朝6時位から夜10位まで、ほぼ10分から15分間隔で運行されており、両岸に暮らす人々の、大切な生活インフラを担っています。
いつも私は、尾道駅前から出ている、「駅前渡船」を利用しています。

B&B「潮風」

完全プライベートな「しまなみ海道」旅の、最初の宿に選んだこのB&Bは、普通の民家で運営されていて、なんだか親戚のおばさんの家に、泊まりに来た様な感覚の、居心地の良い宿でした。
その日は、私以外にご年配の女性3人組が1組、宿泊されている様でした。

チェックインを済ませて、宿の周りを、散歩を兼ねて探検すると、小さな居酒屋さんを発見。
今日の夕飯は、こちらでいただくことに。
タコのお刺身をメインに、軽くお酒もいただきました。

翌朝は、宿の朝食を頂きました。
盆に綺麗に盛られた、手作りの和定食は、見た目にも美しく、ご飯のお代わりまで頂きました。
朝食後に、女将さんに今回自分の考えている「しまなみ海道」の旅の予定を話すと、「良いものがありますよ。」と渡されたのが、女将さんの手作りの「しまなみ海道」マップでした。
詳しくお話を伺うと、ご自身が歩く事が好きで、既に何回か「徒歩」で「しまなみ海道」を旅されたそうで、その際に見つけた美味しいお店の情報や、絶景ポイントなどが、手書きで書き込まれた、まさに生の情報マップでした。
コピーを頂けるとの事なくで、ありがたく頂戴しました。
地図のお礼を告げ、早速出発することに!

向島島内ルート

向島の島内を走り、次の因島へ渡る「因島大橋」へ向かうコースは、幾つか考えられます。
昨日のツーリングイベントで、島の西岸コースは既に走っているので、せっかくなら違うコースを行く事にしました。
今回のプライベートな「しまなみ海道」旅では、それぞれの島を味わい尽くす事をメインの目的と掲げ、基本的にその島の外周を一周するコースを取ろうと思っていました。
ただ、向島の上部(北側)は、造船関連の工場が建ち並んでいる為、走れません。
そこで、島の中央部を抜け、東側の海岸線へ出て、海沿いを南下するコースを選びました。
緩やかな傾斜を上り抜けて行くと、海岸線に出ました。
そこを右折して海岸沿い進むと、小さな港が見えて来ます。
小さな漁船が数隻停泊していて、なんとものどかな光景です。
そのまま、のどかな海岸線沿いを行くと、やがて因島へと繋がる「因島大橋」の全景が飛び込んできます。
もっと近づくと、向島側の欄干部分にある小さな浜辺で、釣りを楽しんでいる地元のおじさんたちの姿があります。

今回の旅の直前に、新調したばかりのニコンのフルサイズ機D750で、写真を撮る事も、今回の旅の一つの目的でもありました。
勇壮な「因島大橋」の姿と、のどかな釣り人のある風景を、愛車のType SPORT GT と一緒に写真に収めようと思い、ちょうど低めの堤防を見つけ、その上に車両を持ち上げて乗せようとした時の事です。
その、あまりの重さに、なかなか持ち上がりません。
「こんな重い自転車に、俺は乗っているのか?」と、当の自分が一番びっくりしました。

翌々日に滞在する大三島で、洗濯を一度するために、同じ宿に連泊する予定ですが、今回の旅はトータルで10泊11日の旅になります。
7日分の着替えと、iPadを両サイドのパニアバッグに、新調したニコンのフルサイズデジタル一眼と単焦点レンズを1本、お財布、自転車のワイヤーロック、100円ショップのポンチョ、iPad用の充電機をフロントバッグに詰めて装着したType SPORT GT は、想像を超える重量になっていました。
それでも、走り出してしまえば、その重さを少しも感じさせるとなく、快適に走ってくれるので、この重さは本当に驚きでした。
何とか堤防の上に持ち上げて、写真を何枚か撮影しました。

「因島大橋」へのアプローチ

「因島大橋」への、向島からのアプローチとなる上りを、ゆっくりと登って行きます。
海抜0mから50m程上るのですが、自動車用とは別の入り口が設けられていて、緩やかな上り坂になる様に、橋までのアプローチが用意されているので、変速機の付いた自転車なら、問題なく登れると思います。
あれだけの荷物を積載したType SPORT GT も、私の脚力で楽々と上っていきました。

つづく