「釣~リング」in 倉敷 後編
今年9月末に行った、瀬戸内海での「釣~リング」
の続きです。
Googleマップのナビに従い、なかなかのアドベンチャーコースを抜け、最初の目的地「大畠釣り公園」に到着しました。
「大畠釣り公園」
「大畠釣り公園」は、とてもきれいに整備された海釣り公園でした。
平日にも関わらず、既に数名が釣りを楽しんでいましたが、皆同様に釣れている様子は無く、海を覗き込んでみましたが、魚影も確認できません。
早速、竿を組立て、ルアーをセットして、他の釣り人のいない、潮の流れの良さそうなポイントに、数投してみましたが、まったくアタリはありません。
場所の移動も考え始め、小さなルアーを引き上げると、樹脂製のワームのしっぽが、少し食いちぎられていました。
「何かはいるな・・・フグか?」と思い、もう一投して数回アクションをさせたところ、すごい引きが!
リールのドラグ(糸が出るテンションを調整するツマミ)を少し緩め、暫く格闘すると、25㎝程の魚を釣り上げました。
アイゴ
釣り上げた魚は、背びれや尻びれがトゲトゲの、見るからにヤバそうな奴でした。
こんな時に活躍する「魚バサミ」は忘れてきて、キャンプをキャンセルしたこともあり、軍手などの装備もありません。
記録用の写真を撮って直ぐに、リリースする為、そっと頭の両側を左手で持ち、針を外しました。
そのまま海へ投げ込めばよかったのですが、一旦地面において、尾びれをもって海への投げ入れようとした瞬間でした。
「ピシャッ」と、魚が飛びはねたかと思った、次の瞬間、尾びれを掴もうとしていた右手の人差し指と親指に、激痛が走り、人差し指の先端から血が滴り始めました。
「え!」と驚きながら、とっさに傷口を口にくわえて、吸って吐き出しました。
出血は、一向に収まりそうにありません。
それどころか、右手自体にしびれた様な痛みが出てきて、その痛みはドンドン激しくなりました。
「これは、尋常じゃないな。 きっと毒にやれたに違いない。」と考え、何とか動く左手を使ってスマホで「岡山 魚 毒」で検索をして、出て来た魚の画像にリストに、よく似た魚を発見。
「アイゴ」という「毒魚」でした・・・
アイゴに刺された時の対処方法
「毒魚」と判明して、その時できる事は、とにかく傷口を口に含んで、血を吸い取り、吐き出すことくらいでしたが、その後も、右腕の痛みは更に増し、悶絶しそうな程になっていき、「まさかこんな事で、命を落とすのか?」とさえ、思えるほどの激痛になっていきました。
しかし、世の中便利になった物で、「アイゴに刺された場合の対処方法」を、震える手でスマホを持ち検索すると、すぐに対処法が出てきました。
その情報によると・・・
– アイゴに刺されると、2時間~5時間は痛みで釣りにならない。
– 患部をお湯につけると少しマシになる。
– 釣り場で、ぬるま湯など入手困難な場合、ホット缶コーヒーを利用するとよい。
– ひどい場合は、1週間ほど痛む場合もある。
等々、とてもありがたい情報(情報をアップしていただいた皆さん、本当に感謝です!!)が、数多く出てきました。
幸い、命に係わる事はなさそうです。
どうやら、タンパク質系の毒なので、火傷しない程度のお湯に幹部を漬けると、痛みがましになってくるとのこと。
因みに、その時ネットで見つけた、アイゴに刺された事のある経験者の悲痛な痛み説明が、本当にその通りだったので、転載させていただきます。
“真冬にカッターで右手を切って、その切れた箇所を、さらに机の角に思いっきり叩きつけた感じの痛み。”・・・
「ぬるま湯をいただけませんか?」
丁度、この釣り場に入ってきた辺りに、定食屋さんの様なお店があったのを思い出し、そこまで移動、朝どれの魚を使った料理を提供しるというそのお店に入店して、ランチが食べられるか尋ねると、「うちは、持ち帰りのお惣菜やなんです。」との答えが返ってきました。
「すいません、ぬるま湯を少し分けていただけませんか?」と尋ね、いきさつを説明すると、「お湯は無いけど、今沸かしてあげるよ。」と、快くお湯とお惣菜用のタッパーを提供していただけました。
「軒先で、休んで行っていいですよ。」とまで言っていただき、お言葉に甘えて、お湯を張ったタッパーに右手を10分ほど漬けていると、少し痛みが治まってきたような “気” がしました。
釣りにはならず・・・
お店の方にお礼を言って店を離れ、釣り場まで戻りましたが、とても竿は振れそうにありません。
自転車のハンドルは、痛いながらも握れそうだったので、瀬戸大橋の欄干の下、「田之浦公園」付近まで、ポイントを移動する事に。
まれに観る絶景のこの釣り場で、数投してみたものの、痛みのため釣りにはなりそうも無く、この日は渋々釣りをあきらめることにしました。
その後は、当初立てた計画のコースをツーリング。
「下津井駅跡」などのポイントを巡りつつ、「FARM」さん経由で宿へと戻り、翌日、飛行機輪行にて、羽田へと戻りましたが、その後2週間弱、刺された影響は続いたのでした・・・
今回、結果的には、散々な「釣~リング」となってしまいましたが、また機会があれば、是非リベンジしてみたいエリアです。
教訓:「毒魚には、気をつけよう!」
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