ヴァレーゼ、コモ湖の旅(イタリア2025)

ヴァレーゼ、コモ湖の旅(イタリア2025)

前回のレポートでお伝えした、 EUROBIKE 2025 終了後

、今年は、イタリアへ休暇を兼ねた1週間程の小旅行をしてきました。
今回は、久しぶりにこの時の旅行記を、書きたいと思います。

既に恒例となっている EUROBIKE 終了後の、ヨーロッパ旅ですが、今年は久しぶりに大好きな「イタリア」に行こうと決め、あれこれ思案しました。

イタリアのどこに行こう?

タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅以前から行ってみたかったイタリアの観光スポットに、「コモ湖」があります。
海外では、かなり有名な避暑地で、映画「STAR WARS」エピソード2に出てくる、惑星ナブーのロケ地としても有名で、アナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラが結婚式をあげたあの街です。

計画段階で、コモ滞在を計画してみましたが、この時期のコモは、全てが高額で完全に予算オーバーのため断念。
であれば、フランクフルトから行きやすく、コモ湖にも近くて(日帰りで行けばいいや!)、できれば「湖」のある街をGoogleマップで探して見つけたのが、「ヴァレーゼ」でした。

初めて耳にしたこちらの街は、ネット上をいろいろと調べても、殆ど観光スポット的な情報は出てきません。
でもかえって、そんな何もない異国の街での滞在が、面白いのです。
滞在先もホテルではなく、ネットの予約サイトで、「アパート」を一部屋借りることにしました。

フランクフルトからの移動

タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅ここ10年程は、ヨーロッパ内の移動で最も多く活用しているのが「FLIX BUS」という高速バスです。
専用アプリから簡単に予約ができて、料金も格安と、言う事ありません。
飛行機移動に比べて、時間は掛かりますが、「寝ていれば着く」位の快適さもあります。
今回も、フランクフルトからミラノまで、「FLIX BUS」で移動。
ミラノのバスターミナルから、ミラノ・カルドナ駅まで地下鉄で移動して、そこからローカル線直通、1時間ほどで、「ヴァレーゼ」駅に到着しました。

今回の宿

タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅「ヴァレーゼ」駅からスマホの Google MAP を頼りに、徒歩10分程で、今回予約しておいた宿に到着しました。
なんとも、便利な世の中になったものです。
事前の予約サイトのメッセージ機能でのやり取り通りの手順で、鍵の受け渡しもすんなりと終え、部屋に到着しました。

立派なキッチンのある、綺麗に整理された部屋は、バスルームには洗濯機もあり、1週間の滞在には十分過ぎる広さで、快適に過ごせそうです。

「ヴァレーゼ」散策

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実際に歩いてみると、想像していた以上に何もない小さくコンパクトな街で、のんびりと過ごすにはうってつけでした。
「エ・パラッツォ・エステンシ庭園」という広大な庭園が、最も有名なスポットで、宮殿のような建物の前に広がる、広大な庭と噴水で構成された庭園で、更に奥には小さな丘があり、この丘に登ると緑に覆われた公園が広がります。
野鳥たちの鳴き声が、響き渡り、時間の流れがゆっくりと進むような、そんな空間でした。

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「マジョーレ湖」

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「ヴァレーゼ」からは、電車で35分程の「ラヴェーノ・モンベッロ」が玄関口でした。
全く前知識のなかったこちらの湖は、「コモ湖」と同じ位の大きさで、地元では有名な観光地だそうです。
確かに風光明媚で、美しい風景が眼前に広がります。
湖畔の木陰にあるベンチに腰掛け、ビールを飲みながら、そんな景色を眺めて半日ほどのんびりと過ごしました。

そして「コモ湖」

タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅「ヴァレーゼ」滞在中、イタリアの天気予報サイトで、毎日「コモ湖」の天気をチェックしていましたが、連日「サンダーストーム」(雷雨)予報となっていました。
せっかくの美しい湖旅に、快晴は欠かせません。
ようやく快晴マークの付いた滞在5日目の平日に、「コモ湖行」を決行しました。
経路を検索すると、「ヴァレーゼ」始発の一般のローカルバスで、1時間20分ほどで「コモ湖」の玄関口「コモ ラゴ」駅に到着します。
前日に往復分のバスチケットを購入しておいたので、朝8:30発のバスに乗り込み、9:45には到着しました。

「コモ ラゴ」からは、フェリーに乗り、「べラジオ」や「トレメッツォ」、「バレンナ
」といった湖畔に点在する街を散策するのが、定番コースという事で、フェリーのチケット売り場を目指しましたが、平日にも関わらず既にものすごい量の観光客が長蛇の列を作っていて、「12:30までのフェリーチケットは完売」と表示も出ています。
「コモ湖」も、オーバーツーリズムが顕著のようです。

タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅この状況では、この日の定番コースの制覇はとても無理だと判断して、一度は「コモ ラゴ」だけを散策して、帰る事も考えましたが、フェリーのチケット売り場の裏に、小さなチケットの自動販売機があるのを発見しました。
人も全く並んでいません。
自動販売機の詳細を確認すると、「コモ ラゴ」から近場の小さな街をいくつか周遊する小さな船のチケットを販売しているようです。
価格も10ユーロしません。
迷わずこのチケットを購入して、船の乗り場に向かいました。

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コモ湖をジグザグに進みながら、いくつかの街に停泊、乗り降りは自由です。
船から眺めるコモ湖は、どちらを向いても美しい絵画のようです。
このコースの、一番遠くの街「トルノ」まで行き、船を降りました。
さっきまで、名前も知らなかった小さな町ですが、船着き場の周りに小さな港があり、湖畔に沿って本当に美しい風景が続いています。
浮世離れした「コモ湖」の美しい風景は、どこを切り取っても全て絵になるため、iPhone での写真撮影が止まりませんでした。

タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅2時間ほど「トルノ」に滞在して、やってきた船に乗り「コモ ラゴ」へと戻りました。
行きと異なり、帰りの航路は風の影響を受けて、かなり(ビックリする位!)揺れましたが、大満足の中、「コモ湖」の旅を終えました。

滞在中の食事事情

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そのため、滞在中の食事は殆ど自炊か、デリでお惣菜やお酒を買って来て、部屋で食べました。
幸い、アパートから徒歩圏内に、比較的大型のスーパーマーケットが3軒あり、食材の購入には困りません。
勿論ワインの品ぞろえも、とても豊富で、赤、白、ロゼ、泡と3~5ユーロ程で、とてもおいしいワインが手に入ります。
購入したワインはどれも大当たりでした。

タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅また熱い日には、キンキンに冷やした現地のビールもうまい!
味では、「birra moretti」ですが、暑い日にゴクゴク飲むのには、アルコール分が低めの「barley classic」が激うまでした。
滞在中に飲んだお酒の空き瓶と、空き缶です。
ちょっと、飲み過ぎ?

スパゲッティ(ブロンズダイス!)や、トルテッリーニなどのパスタをメイン、日替わりで様々なお惣菜を組み合わせていただきました。

タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅タルタルーガ自転車ヴァレーゼ、コモ湖イタリアの旅また、外食する場合は、「ケバブ」をよくいただきました。
ドイツではとてもメジャーな、安価なファーストフード的なトルコ料理ですが、イタリアでも独自にアレンジされて流行っていて、「エ・パラッツォ・エステンシ庭園」近くの、評判店で食べた、ドイツの「ドナー ケバブ」に当たる「パニーニ ケバブ」が、極薄のクリスピーなドーム型のパンに、具材がたっぷりと詰まっていて、激うまでした!
流石イタリア。

ミラノへ

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10年ほど前にも、一度ミラノの彼のお店を訪れたことがあったのですが、今回ショーの後に「ヴァレーゼ」に滞在することを伝えると、「ランチに招待するから、一日出て来いよ!」とお誘いをいただき、電車に乗って彼を訪ねることに。
彼の顧客でもあり、行きつけだという、アメリカ人オーナーシェフの経営する、シチリア風レストラン(観光客は、先ず行かないエリアにありました。)で、奥様も同席してランチをいただき、そのあと、彼の二店ある自転車店を訪問、以前訪れた店舗から移転し、店の規模も拡大していて、ビジネスが、うまくいっている事を知りました。

Aero Club Adele Orsi(グライダークラブ)

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お互いの携帯番号を教えあい、Viberというアプリで連絡が取れる状態となり、翌日の午後に(滞在最終日)、彼からメッセージを受け取り、急遽二人で会うことになりました。

小雨が降っていたこともあり、私の滞在先のマップ情報を送り、彼が車で向かに来てくれるといいます。
傘をさして外でしばらく待っていると、彼が車でやってきました。
「初めまして。」とお互い挨拶を交わし、車に乗り込むと、「ヨシマツさんは、グライダーに興味ありますか?」と質問を受けます。
「興味はあるけど、普通に日本に暮らしていると、グライダーに触れる機会自体が無いので、何とコメントしていいのか分からないよ。」と答えると、「じゃあ僕の所属しているグライダークラブのクラブハウスに今から向かいましょう!」とクラブハウスへ向かうことに。
この日まで縁が無く、まだ一度も訪れていなかった「ヴァレーゼ湖」の湖畔にある、「Aero Club Adele Orsi」のクラブハウスに到着しました。

ゲートを入ると、いきなりプライベートプールがあり、その奥の湖畔にはグライダーが数機並ぶ、広大な芝生のエリアが広がっています。
プール奥の扉を開けると、メンバー専用のバースペースになっていて、数名の‘ちょい悪風’イケ叔父たちが、スプマンテ(スパークリングワイン)の入ったグラスを手に、談笑しています。
「日本から来られた、自転車デザイナーのヨシマツさんです。」(ダビデさんから、そう説明を受けたそうです。)と、「エトッレ」さんがイタリア語で私を紹介すると、最も貫禄のあるイケ叔父が「君も一杯いかがかね?イタリアの最高ランクのスプマンテだよ。」と、カウンターのボトルからグラスに注いで手渡してくれました。
「ありがとうございます!いただきま~す。」と皆と乾杯してから、いただいたスプマンテは、ドライで実に旨かったです。
このスプマンテを勧めてくれた方が、当クラブの会長で、グライダーの元ワールドチャンピオンだった方だそうです。

その後は、資料室に案内されて、貴重な資料の数々を見ることができました。

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元々デザインを学んでいた彼は、飛行機も大好きで、イタリア空軍やドイツ空軍に入隊して、パイロットの資格を所得して、最終的にグライダーにはまり、イタリアでも有数の、このグライダークラブがあることから、「ヴァレーゼ」に移り住んだ事や、学生時代のプロジェクトからリカンベントのデザインと設計を行っているが、色々と上手くいかなかったことなど、共通の話題も多く、この日初めて会ったとは思えない程に、話が盛り上がり、カフェの閉店時間まで続き、滞在最終日を終えました。

久しぶりに訪れたイタリアは、色々な意味で最高で、とても充実した旅となり、ますますイタリアが好きになりました。

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