「しまなみ海道」 満喫の旅 その6 「大三島」
- 2018.08.03
- タルタルーガ
- Type SPORT, 旅, 自転車, 輪行
前日の部屋飲みは、午前2時位まで続きました。
この日、普通に仕事のある古関さんは、早朝に宿を出て、今治の勤務先へと、車で向かわれました。
残った私と岡田さんの二人は、今日のツーリング計画を立てながら、宿の朝食を済ませ、出発する事に。
今日は、文字通り大三島一周をすることにしました。
コースとしては、宿を出て、大三島を時計回りに一周する、コースを取ることにします。
鼻栗瀬戸展望台
最初に向かったのは、隣の伯方島へとつながる、大三島橋へのアプローチ途中にある鼻栗瀬戸展望台でした。
歩道と自転車道が入り組んだ先にあるこの展望台は、到着してみると、この時期は木がうっそうと生い茂り、残念ながら、殆ど景観を楽しむことはできませんでした。
展望台を後にして、51号線を進みます。
しばらくアップダウンが続き、その後、海沿いのフラットな気持ちいいコースとなりました。
やがて、結構な長さの「野々江トンネル」へと入ります。
トンネルを抜けると、ちょっとキツイ峠越えが待っていました。
正直、大三島の外周コースが、これ程アップダウンがあるとは、思っていませんでしたが、Type SPORT は、私の足でもグイグイと上っていきます。
峠を越えると、その分すごく気持ちのいい、海へと向かう長い下り道がつづきました。
ところミュージアム大三島
コースは、海岸沿いから再び山の中へと入っていきます。
長い上り坂が続き、やがて不思議な建物が坂の向こうに見えてきました。
「ところミュージアム大三島」です。
平成16年春に開館した現代アートの美術館で、現代彫刻約30点が収蔵されています。
扉をはじめ、敷地内のいたるところに、作品が点在していて、CYCLE STANDもアート風の物が、用意されていました。
ところミュージアムから富浦後方面へと向かう道も、ふたたびアップダウンの繰り返しです。
ランチは海鮮丼
次の目的地の「大山祗神社」のある宮浦には、海鮮丼で有名な「大漁」というお店があるのですが、ちょうどこの日は定休日なのを、事前調査で知っていたので、ちょっと離れた場所にある「よし川」というお店で、ランチを取る事にしました。
二人とも「海鮮丼」を注文。
宮浦港の近くだけに、出てきた「海鮮丼」は、見た目もボリュームも十分で、真ん中に乗った、大きめの卵の黄身と、たっぷりの海鮮が良く絡んで、お味の方も大満足でした。
ある意味、大あたりのお店だったかもしれません。
大山祗神社(おおやまづみじんじゃ)
「有名な神社だから」と、東京に住む友人に勧められて、立ち寄る事にした「大山祗神社」でしたが、驚くほど荘厳で由緒ある神社でした。
日本総鎮守と呼ばれ、全国の山祇神社、三島神社の総本社で、境内中央には、樹齢約2,600年の神木である大楠が鎮座しています。
境内には、初代総理大臣の伊藤博文が、参拝した際に植樹した楠木もあり、連合艦隊司令長官の山本五十六など、歴代の総理大臣や著名な軍人、政財界の重鎮などの名前や写真が、多く見受けられ、奉納された日本酒の樽も、相当な数が並んでいました。
お参りを済ませ、そのまま51号を北上しましたが、またまた長い峠越えが待っていました。
今日のコースは、本当に上りが多い気がします。
そんな上りを、モリモリと上っていく私を見て、「吉松っさんが、こんなに自転車乗れるようになるとは・・・」と、同行している岡田さんが、ポソリとつぶやきました。
この峠を越えると、なだらかな海沿いの道が待っていました。
昨日待ち合わせをした盛港を過ぎ、左手に「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったといわれる、「ひょうたん島」を望みながら更に進み、宿も通り過ぎて、道の駅「多々羅しまなみ公園」を目指しました。
道の駅「多々羅しまなみ公園」
しまなみ海道の、ある意味シンボルとなっているこの公園には、「サイクリストの聖地」と刻まれた記念碑があり、写真スポットにもなっています。
我々は、その後ろにある「多々羅大橋」の石碑の前で車両を並べて記念撮影。
小休憩後に、多々羅大橋を渡る事にしました。
多々羅大橋
初日のイベントも含めて、既に2回渡っていたこの橋には、途中「多々羅 鳴き龍」の表示があり、大きな拍子木が置いてあります。
幸い、二回ともここで止まって試していなかったので、試してみる事に。
拍子木を打つと、幅の変化する欄干の間で音が反響し合い、不思議なエコーが掛かります。
手をたたいても、大声を出しても同じ効果が得られ、なかなか面白体験ができました。
多々羅温泉
昨夜の宿の「オコゼづくし」コースには、多々羅温泉の入浴券が、おまけで付いていました。
そこで、今日一日でかいた汗を流そうと、多々羅大橋を渡り終えると、多々羅温泉へと向かいました。
平日の夕方の温泉は、さほど混んでいなく、ゆったりとできるはずだったのですが、ここで問題が。
運よくここまで、晴天に恵まれていたのですが、日焼け止め等のケアーを、全くしていなかった私の両腕と首、ふくらはぎは、相当に日焼けしていたようで、ぬるめの湯船につかろうとしても、痛くて入れません。
そんな私を見て、温泉に浸かっていた地元のおじいさんに、「とんでもなく、日焼けしてるね~」と笑われてしまいました。
仕方なく、冷水に近いシャワーだけを浴び、早々にあがる羽目になってしまいました。
温泉から出て、宿へともどり、岡田さんとはここでお別れとなりました。
一人旅も気ままで良いですが、二人旅もまた、楽しかったです。
距離にして約60キロ強のコースでしたが、島の西側は、想像以上のアップダウンが続いていたため、充分に走りごたえのあるコースでした。
つづく
-
前の記事
「しまなみ海道」 満喫の旅 その5 「大三島」の前に「大久野島」 2018.07.31
-
次の記事
「しまなみ海道」 満喫の旅 その7 「伯方島」 「大島 」そして「今治」へ 2018.08.07