しまなみ海道旅 2022 前編
少し前の話になりますが、5月23日から30日まで
「しまなみ海道」に行ってきました。
昨年9月に行った、北海道、朱鞠内湖での「釣~リングキャンプ」の際に、北海道旅で、いつもお世話になっている、札幌にある秀岳荘の安田さんから、「“しまなみ海道”に行ったことが無くて、一度行ってみたいと思っているんですよね。」というお話が出ました。
「じゃあ、行きましょう!」
と、その場でおおよその時期だけを決め、その後お互い日程調整した結果、5月23日から27日の日程で、「しまなみ海道旅」の決行が決まりました。
また、今年3月の開催予定から5月29日に延期となった、しまなみ海道の「生口島」で行われる「れもん祭り」と同時開催の、「ミニベロフェス」への出展もあり、私はそのまま30日まで居残りすることにしました。
日程
安田さんは、北海道からの参加となるため、初日は尾道までの移動に当て、ザックリとした日程は、以下の通りとしました。
5月23日: 各自尾道まで移動。尾道泊
24日: 朝、尾道出発。「見近島キャンプ場」泊
25日: サンライズ糸山まで走り、しまなみ海道走破。大三島まで折り返して「多々羅キャンプ場」泊
26日: 尾道まで戻り、広島空港行きの路線バスの出る三原まで移動。三原のホテル泊
27日: 安田さんは広島空港へ移動後、空路北海道へ。私は尾道に戻って、イベント準備。
尾道へ
今回の「しまなみ海道旅」は、キャンプ2泊と現地での釣りも予定している為、いつものように「キャンプ釣~リング」用の装備一式を満載して自宅を出発。
多摩川沿いのサイクリングロードを使って、羽田空港まで自走して、チェックインを済ませ、一路広島空港へ。
広島空港からは、「三原駅」行きのバスに乗り、三原駅から尾道間は自走の予定でしたが、機内からのLINEでのやり取りの結果(今回JALを利用したので、機内Wi-Fiが普通に使えました。)、尾道に滞在中の「サイクルハウスしぶや」代表 渋谷さんが、空港まで車で迎えに来てくれていて、尾道へは車移動して、その日の宿に入りました。
夜には、安田さんも尾道に到着して、渋谷さんを交えた懇親会を、行いました。
「しまなみ海道旅」初日
各々の宿から、朝7:30に尾道駅に集合すると、倉敷の「FARM」代表 小田さんも合流して、3台のType SPORT の「しまなみ海道旅」がスタートです。
4月上旬に「FARM」さんにて開催した試乗会の際に、今回の「しまなみ海道旅」の予定を小田さんに話したところ、「ワシも行こうかな!」という事になり、急遽、初日のみの参戦が決まりました。
当日の倉敷発の始発に乗って、尾道まで来られたそうです。
駅前での記念撮影を終え、駅前から渡船に乗りこみ、向島へ渡り、本日の目的地「見近島キャンプ場」を目指します。
向島
今回の旅は、過去に何回も「しまなみ海道」に来ている私が、しまなみ初体験の安田さんのガイドをするという体の旅です。(のはず・・・)
向島へ渡って直ぐに「しまなみ標準のコースは、ここを右に曲がるんですが、このまま真っすぐ進むと、島の中を抜けて反対側の海岸沿いを走る、いい感じのコースがありますよ。」といきなりコースを外れて進みました。
ところが、少し進むと、どう見ても自分の記憶と異なる景色が続き、更には、結構急勾配の上り坂になってしまいました。
どうやら、進む道を一本間違えたみたいです。
いきなり、やらかしてしまいました・・・
仕方なく、息を切らしながらその急勾配を超え、下っていくと標準コースの途中に出ました。
結果的に、「キツイ遠回り」をしただけでした。
「ここからは、標準コースを基本で!」と、宣言する羽目になりました。
因島
向井島から因島への渡る「因島大橋」のアプローチを登り、橋に出ました。
上部を車道(高速)、その下に自転車と歩行者用の道が走る二重構造のこの橋は、SF映画のセットを連想させる独特の構造物となっています。
初しまなみの安田さんは、アプローチから橋を渡る間、写真を撮影しまくっていました。
そのおかげで、私も初めて「しまなみ海道」に来た時の新鮮さが蘇りました。
因島は、途中、トイレ休憩で立ち寄ったコンビニで、空気入れをお借りして(しまなみ海道の多くのコンビニには、自転車用の空気入れが置いてあり、無料で貸し出してくれます。)、GTのタイヤの空気圧を再調整したくらいで、標準コース通りに進み、次の生口島へと向かいました。
生口島
「生口橋」を走り、順調に生口島へと渡りました。
海を右手に、海岸沿いを進み、ジェラートの有名な「ドルチェ」さんで小休止の後、「しおまち商店街」のある、瀬戸田を目指します。
途中にある、スーパーマーケット内にある100円ショップで、キャンプに使う小物類を購入して、出発しようと漕ぎだした時に、まさかのトラブル発生。
自分の車両の前輪の空気が、完全に抜けてしまっています。
自転車旅に出る際は、「携帯ポンプ」と「インナーチューブのスペア」は必ず持参する様にしています。
勿論、今回も持参していましたが、そこから数百メートル先に、以前参加したイベントでお世話になった「瀬戸田町観光案内所」があり、そこに自転車用の空気入れが常備されているとこを知っていたので、そこまで押し歩き、空気入れをお借りしました。
携帯ポンプの中では、かなり空気が入れやすい、ゲージ付きの「結構いい携帯ポンプ」を持参はしていますが、通常サイズのポンプの入れやすさには到底かないません。
とりあえず空気を入れるだけにするか迷いましたが、小田さんから、「この後のトラブルに備えて、インナーチューブの交換」を勧められ、更に小田さんが、慣れた手つきでサクッと交換してくれました。
作業の際に、タイヤの裏側をチェックすると、小さな金属片が刺さっていて、これがインナーチューブに穴を開けたことが、パンク原因のようです。
「小田さん、ありがとうございます!」
(小田さん程手際よくはありませんが、勿論、私もチューブ交換はやれますよ。)
パンク修理を終え、せっかくなので瀬戸田周辺を軽く散策することに。
瀬戸田周辺には、瀬戸田港とは別に沢港という港もあり、利用する船によって港が異なる場合があるので、注意が必要です。
生口島の隣にある、高根島とを結ぶ「高根大橋」からの景観を眺めるべく、橋まで登ってみたりしたあと、「しおまち商店街」へ向かい、定番のコロッケを、軽めのランチ代わりに皆でいただきました。
サンセットビーチでの小休止をはさみ、次の大三島へと向かいます。
大三島
「多々羅大橋」を走り、大三島へと渡りました。
渡って直ぐの「多々羅しまなみ公園」にも立ち寄り、記念撮影。
翌日のキャンプ泊は、「多々羅キャンプ場」を事前予約しておいたので、公園内にある、「多々羅インフォメーションセンター」を訪れ、ちゃんと予約できているかの確認と、翌日の受付け手順も詳しく教えてもらいました。
伯方島
「大三島橋」を走り、伯方島へと渡ります。
この日の目的地「見近島キャンプ場」は、この島とお隣の大島との間に掛かる「伯方・大島大橋」の途中から降りていくことになります。
その為、食材やお酒等、全ての買出しは、この伯方島で済ませる必要があります。
「伯方・大島大橋」へのアプローチの手前には、ドラッグストアとホームセンターがあり、
アプローチから更に先に数キロ程行くと、大きなスーパーマーケットがあることを、事前にグーグルマップで把握していました。
とりあえず、アプローチ手前にあるドラッグストアに入ると、それなりの食材と豊富なお酒がそろいそうなので、買物はこちらで済ませることに。
各自、好みの食材と飲み物を手に入れ、何とか車両に積み込み、次のホームセンターに向かい、薪や炭を各々購入し、こちらも更に積み込みました。
結果的にとんでもない荷物の量となったそれぞれの車両のペダルを漕いで、この日最後のアプローチとなる「伯方・大島大橋」への坂道を登ります。
見近島キャンプ場
見近島は、伯方島と大島との間にある無人島で、「見近島キャンプ場」は、この無人島内にある無料のキャンプ場です。
前出の通り、「伯方・大島大橋」の途中から「歩行者、自転車、125cc以下の原付バイク」“のみ”立ち入ることができます。
大分前に、無人島にある無料のキャンプ場として、その存在を知って以来、何回かここでのキャンプを計画しましたが、今まで実現できずにいました。
その間、「橋の途中から、どうやって降りていくんだろう?」等々、想像だけは膨らみ様々な妄想もしていました。
今回、遂に、ここでのキャンプが実現です。
「伯方・大島大橋」に出て、数百メートル進むと、橋の途中に「見近島」へと降りていくアプローチがあります。
そこからは、普通に緩やかな坂を下り、下り切ると芝生の広場があり、そこが無料のキャンプ場になっていました。
綺麗に掃除が行き届いていたトイレと水場もあり、無料のキャンプ場としては、十分過ぎる施設です。
既に10張程の先客があり、その殆どは「カブ系の単車」でのアプローチでした。
我々も、海岸から一番離れた、木陰のエリアにそれぞれテントを張り、テント内を整えてから各自の椅子と共に集まると、お疲れ様の乾杯です!
そこからは、海に沈む夕日を眺めながら、しばらくまったりと過ごしました。
このまったりとした時間が、何より至福の時間です。
日が完全に沈む前くらいから、各自マイ焚き火台に火を入れ、夕飯の準備をはじめ、そのままの流れで、夜の宴会に突入。
波の音を聞きながら、ほぼ同年代3人の、取り留めのない会話は、夜遅くまで続きました。
つづく
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