「自転車と旅」取材話 鹿児島編 その3(最終回)
前日飲んだ「島娘」のおかげか、何とか体力の方は復活し
朝8時には宿を発ち、折口駅までもどりました。
急いで、 Tartaruga Type SPORT 2台を折畳み、輪行バッグに仕舞、8:42分発の「肥薩おれんじ鉄道」で、津奈木駅まで輪行。
津奈木駅で、車両を再度組み立てて、その日最初の訪問地「亀萬酒造」を目指しました。
亀萬酒造
取材当時、鹿児島県に日本酒の蔵元はなく、鹿児島県と熊本県の県堺から、約15キロほどの熊本県葦北郡にある亀萬酒造は、自然製造の蔵元としては、日本最南端の酒蔵でした。
外観は、如何にも老舗の風情のある、古い日本家屋で、「亀萬」と藍地に染め抜かれたのれんが、実に美しくマッチしていました。
残念ながら、清酒製造の時期は既に終了していたため、工場内は片付け作業を行なっている最中でしたが、快く内部を案内していただき、日本酒製造の工程を説明いただきました。
併設する売店には、亀萬酒造で製造されている様々な商品が売られていました。
記念に、店主オススメの4合瓶2種を、お土産として購入しました。
帰宅後、冷していただきましたが、当時流行りの「獺祭」にも引けをとならい、見事な美味さでした!
湯の児島
亀萬酒造を後にした我々は、自走で「湯の児スペイン村 福田牧場」を目指しました。
比較的なだらかなアップダウンはありましたが、昨日のコースの険しさに比べると、全く問題有りませんでした。
そんな道中、緩やかな登り坂を登っていると、右手に、まさに亀の姿をした小島が見えてきました。
湯の児島です。
すかさず止まって、記念撮影をしました。
湯の児スペイン村 福田牧場
湯の児島の写真を色々撮ったら、いよいよ本日最後の目的地、「湯の児スペイン村 福田牧場」へのアプローチです。
コレが超絶絶後の傾斜を誇る登り坂でした。
早々に、漕いでの登坂を諦めた私は、トボトボと Tartaruga Type SPORT DX を押し歩きました。
MOCOさんただ1人が、涼しい顔で登っていきます。
何を食べれば、そんな健脚になれるの?
ていうか、昨夜は皆同じ夕飯を食べたよね?
何とか押し歩き、湯の児スペイン村 福田牧場に到着した時には、予定の時間を結構過ぎてしまっていた為、サクッと、でも美味しい昼食を済ませ、急いで「亀コレクション館」を見学しました。
趣味で亀グッズを集めている私の目からしても、大した内容のコレクションでした。
帰りの飛行機の時間もあったので、早々に湯の児スペイン村 福田牧場を出発して、新水俣駅を目指しました。
来る時に登り坂だった分、帰りは下り基調のコースで、予定していた鹿児島空港行きのリムジンバスにも、何とか間に合う事ができ、鹿児島空港から羽田へと向かい、今回の輪行旅は終了しました。
国内飛行機輪行の旅
自分でコース設定までを行なった、初めての本格的な国内飛行機輪行の旅でしたが、コース作りの際に、アップダウンを考慮することの重要性をはじめ、問題点も数多く発見しましたが、何より自分の足でペダルを漕ぐことで、色々なところへ行ける事の楽しさを、改めて痛感すると同時に、飛行機と組合わせることで、電車での輪行以上に行動範囲が広がり、時間も節約できる事の面白さも、実感として体験できました。
この様な機会を設けて頂いた、「自転車と旅」の編集長に、改めて感謝します!
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