飛行機輪行 前編(国内編)
- 2020.02.04
- タルタルーガ
- Type SPORT, 旅, 自転車, 輪行
日本全国の、主要な Tartaruga マエストロ在籍店様
店頭で随時開催している、Tartaruga店頭試乗会の場で、「Type SPORT の飛行機輪行」に関するお問い合わせをいただく事が、多くなってきましたので、今回はこの点に関するお話をさせていただきます。
飛行機輪行といっても、日本国内と、海外への輪行では、考え方が大きく異なります。
この点を踏まえ、先ずは日本国内の飛行機輪行に関するお話から。
国内飛行機輪行
最初にも述べた通り、Tartaruga マエストロ在籍店様店頭で随時開催している、Tartaruga店頭試乗会や、各種イベントを、日本各地で積極的に開催しており、私も可能な限り、参加するようにしています。
その際の移動方法は、ホテル付きパック等の個人ツアーの利用を前提に、行先ごとに、新幹線と飛行機を比較して、効率的でリーズナブルな物をセレクトしていますが、東京エリアからだと、宮城県や関西くらいまでを除くと、飛行機利用の方が、往々にして安くて速いケースが殆どです。
具体的には、北海道(新千歳、函館)、岡山、広島、福岡、鹿児島などです。
初めての飛行機輪行
私の初めての飛行機輪行体験は、以前こちらのブログにも書きましたが、雑誌の取材での、鹿児島への輪行でした。
ブログにも書いた通り、この時はタイヤの空気を抜き、フルフォールディング(この時点では、まだ、イージーフォールディングは開発されていませんでした。)で、ANAの無料で使えるプラ段製のボックスを利用しました。
車両の受けるダメージリスクを、最小限にしようと思えば、この方法が今でも最適です。
その後、イージーフォールディングが可能となり、国内の様々なところへ飛行機輪行をする様になると
「国内線利用では、飛行高度がある程度低いため、いちいちタイヤの空気を、完全に抜く必要はないな。」
「イージーフォールディングでやれれば、超簡単になるな。」などと、いかに手を抜けるのか、色々と試したくなってくるのが、人情です。
また、自分が試したことは、お客様にも伝えられる、貴重な経験となるとも考え、これら思いついたことを、次々と自ら試してみました。
その結果、現在では、以下のスタイルで飛行機輪行を行っています。
イージーフォールディング + イージーキャリーバッグ
チェックインカウンターで
搭乗の際に、チェックインカウンターにて、手荷物として折畳んだ車両を預けるとこになりますが、各フライトの手荷物重量の上限以内であれば、無料で預けることができます。
その際、万が一搬送時にダメージを受けても、航空会社が免責となる事に同意する書類に、サインする必要があります。
注意点
– タイヤの空気圧は、各タイヤの最大空気圧許容量より、少し少な目に。
(85PSIの場合80PSI位、110PSIの場合90PSI位まで。)
– 自転車用の工具類をお持ちなら、車両と一緒に預けましょう。
搭乗前の保安検査場で、取出し確認や、工具の長さによっては、機内に持ち込めない場合があります。
イージーキャリーバッグの「アウターバッグ」に入れて、トップチューブに取付けると便利です。
– チェックインカウンター手前にある、X線による保安検査機に入らない場合、担当官の目視による、保安検査を受ける必要があります。
その際、パンク修理用接着剤は可燃物との扱いになる為、預けられません。
(機内持ち込みも不可です。)
– 基本的に立てた状態で運んでもらえる様、希望を出して、上下方向を指定するステッカーを張ってもらう。
– 飛行機材や空港の都合により、横向きに寝かせる場合は、リアディレーラーの付いている方を、上に向ける様指定する。
– イージーキャリーバッグは、全てのファスナー部やベルクロ部を閉じて、万が一備品やQR等が車両から外れても、バック外に落ちないように心がける。
実際に、幾度となくこのスタイルでの輪行を行っていますが、車両に関しては、幸運にも、未だ大きな破損等に遭遇したことはありません。
何回も使っていると、イージーキャリーバッグは、それなりにダメージを受けますが、こちらは致し方ありません・・・
勿論、世の中「絶対に大丈夫」という事は、ありませんので、ここに書かれていることを参考に実践されて、万が一大きな破損等に合われても、残念ながら責任は取れませんが、このお話が、皆様が「飛行機輪行」を実践される際の参考や、きっかけになれれば幸いです。
つづく
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