北海道キャンプ釣~リング2021(前編)
初めて、北海道でキャンプを行った2018年以来
毎年恒例となりつつある、「北海道キャンプ釣~リング」に、今年も行ってきました。
札幌で弊社製品を販売いただいている「秀岳荘」さんにて、土日で試乗会を行った後、月曜日の朝出発、水曜日の夜便で羽田へ戻る、2泊3日のプランです。
今回は、「秀岳荘」のTartarugaマエストロ「安田さん」に加え、関東圏でよく「キャンプ釣~リング」にご一緒している、「サイクルショップナカハラ」のTartarugaマエストロ「白井さん」も、月曜日から参加されることになっていました。
店頭試乗会
今回の試乗会へも、多くのお客様にご試乗いただき、また、多くのTartaruga既存ユーザーの皆様にも、会場へお運びいただき、様々なお話をすることができました。
この場を借りて、改めてお礼申し上げます。
試乗会終了後の「キャンプ釣~リング」の行先は、直前の天候を優先して決めることにしていたので、試乗会初日(土曜日)の空き時間に、短いミーティングを重ね、「朱鞠内湖畔キャンプ場」に決まりました。
この時点での予定は、羽田からの早朝便で来る白井さんと、札幌駅で待ち合せして、札幌駅12:00発の「ライラックカムイ」で出発、旭川で乗り換えて、14:15に「士別駅」で下車、士別で食料等の買い出しを済ませて、36キロほどを自走して、18時ごろの「朱鞠内湖畔キャンプ場」着を目指す計画を立てていました。
貴重な情報を入手
試乗会二日目も、多くのお客様、Tartaruga既存ユーザーの皆様に、ご来場いただき、そんなTartaruga既存ユーザーのお客様のおひとりから「今度、しまなみ海道にTartarugaを持って飛行機輪行をしようと思っているのですが、何かアドバイスをいただけませんか?」とご質問をいただき、私の過去の経験をお話しした後、「明日からは「朱鞠内湖畔キャンプ場」へ行くんですよ。」と、自分たちの計画を伝えると、「ちょうどそのあたりが自分の地元で、今年のお盆に帰省して、「朱鞠内湖畔キャンプ場」にも行ってきましたが、あそこは夕方5時までに受付を済ませないと、入れなくなりますよ。」と、なんとも貴重な情報をいただきました。
この情報を受け、キャンプ場に電話を入れて確認すると、確かに、その通りで、グループの場合は、一人でも5時までに受付を終えておけば、後からの合流は可能との回答で、急遽、予定を変更して、私と安田さんは札幌駅7:30発の「特急宗谷」で向かい、先に受付を済ませることにして、白井さんは当初予定の列車を利用して、現地で合流することにしました。
「JR北海道」特急宗谷
札幌駅7:30発の「特急宗谷」に決めた最大の理由は、「札幌 - 稚内」間を一日一往復しているこの列車が、「札幌駅」を出て「士別駅」まで、乗り換え不要の直通運行だからでした。
出発時間が早いこともあり、朝、チケット購入等でバタバタしたくなかったので、試乗会終了後、札幌駅まで行き、みどりの窓口にて翌日の切符を事前購入しました。
この時、窓口の方から「往復でなくていいですか?」と確認されましたが、「何でそんなことを聞くんだろう??」と心の中でつぶやきつつ、「片道で大丈夫です!」と答え、片道分の切符を購入しました。
後から知ることになるのですが、「JR北海道」の切符代金は、「JR東日本」などと比べ、かなり割高に感じるのですが、高速バスとの競合対策のため、「特急自由席」の切符は、往復で買うと3~4割お得に買えるのだそうです。
この事を全く知らなかったため、今回は完全に失敗しました・・・・
「白井さん」は、しっかり往復切符を買っていました。
安田さんとは、札幌駅の「特急宗谷」のプラットフォームで待ち合せし、自由席の車両の列に並び、列車に乗り込みました。
各車両の最後部には、新幹線よりは、少し狭目の荷物を入れられるスペースがあり、通路を挟んで、「イージーフォールディング」した2台の Type SPORT が、すっぽりと収まりました。
列車は、都市部を抜け、広大な畑の広がるエリアへと進んでいきます。
車窓からの景色は、ヨーロッパの列車旅を彷彿させるものでした。
2時間強の列車旅を満喫して、下車駅の「士別駅」に到着。
列車を降りて、今乗ってきた列車を背景に、記念撮影。
「士別駅」
士別駅前はロータリーになっていて、日本のどこにでもあるようなローカル駅の風景でした。
早速、車両を組立て、出発準備は完了です。
今回の目的地、「朱鞠内湖畔キャンプ場」までは、ここから先スーパーマーケットはありそうに無く、2泊3日分の食料とお酒は、この町で手に入れる必要があります。
さいわい、駅前ロータリーを抜けて大通りまで出ると、スーパーマーケットも何軒かあり、事前に調べておいた、もっとも品ぞろえのよさそうな「The BIG」というスーパーマーケットに向かい、各々3日分の食料を調達しました。
到着して直ぐの「乾杯」と今夜の食事時には、冷えたビールを飲みたく、500㏄の缶が6本入る、小型の折畳み式のクーラーバッグを持参しておいたので、350㏄の缶ビール5本を購入、無料で提供されている保冷用の氷をビニー袋に入れて、クーラーバッグの空きスペースに入れ、ぬかりありません!
「キャンプ釣~リング」に必要な装備を積載した Type SPORT は、すでに持ち上げることができない程の総重量となっているので、できるだけ買出しの量は抑えたつもりでしたが、上記冷えたビールをはじめ、キャンプサイトで、物足りなさは感じたくはないので、結果的にそれなりの量になってしまいました。
この食料をどう積むか?
私が導き出した答えは、大きめの買い物袋を二枚購入して、ボリュームと重量が大体同じくらいになるように買出しした商品を振り分けて入れ、これを持ち手の部分二か所をそれぞれ繋いで、リアキャリアーに積載したバックパックに、馬の鞍のように左右にぶら下がるように乗せることにしました。
買出しした商品を乗せたうえで、バックパックと一緒にゴムバンドでリアキャリアーに固定することで、何事もなかったくらいに安定して走行できました。
途中、この買い物袋がサドル側にずり落ちてきたため、バックパック下部のベルト(上記画像で、コンパクト三脚を固定しているベルト)に通して固定することで、このずり落ちも防げるようになりました。
この手法は、これから大いに活用できそうです!
是非、試してみてください!
ふたつのトラブル
加水分解
買出しを終え、近くにあったダイソーで、ちょっとした小物を購入して、時計を確認すると、12時すこし前でした。
10時前には、士別駅に到着していたので、かなりのんびり買出ししていたことになります。
時間的に、この町でランチを食べてから出発しようということになり、大通り沿いに見つけたラーメン店で、ランチをいただき、さて出発しようかというタイミングで、安田さんの山用の靴の靴底が、「加水分解」により完全に取れてしまうトラブルが発生。
山用靴の「あるある」なのですが、急遽、靴を購入することになり、大通り沿いのショッピングセンターへ。
なかなか合うサイズの商品が見つからなかったようですが、何とか入手することができました。
「街に居る時に発生して、よかったですね~~!」と胸をなでおろし、「士別」の街を後にしました。
Google Map の「自転車ルート」
「士別」から「朱鞠内湖畔キャンプ場」までは、二人とも初めてのコースということで、私の iPhone の Google Map で、「自転車ルート」で検索を掛け、そのルートで向かうことにしました。
「距離:35キロ、自転車での時間:2時間20分」と表示されています。
2020年9月から、日本でも本格運用が始まった Google Map の「自転車ルート」ですが、私も昨年末以来活用していて、「結構いいコース案内をするな~」という印象を持っていました。
その為、完全に信頼していたのですが、これが大きな間違いのはじまりでした。
しばらくはアスファルト路面を進んだのですが、途中横道へと導かれ、その道が砂利だらけの道で、進めば進むほど砂利が多くなり、ペダルを漕いで進むことも困難になりました。
一部押し歩き、それでも6キロ程進むと、ようやくアスファルト路面に出ることができました。
「アスファルト最高~~!」と叫びながら快適に進んでいくと、再び側道へ入るよう指示されます。
今回の側道は、アスファルト路面だったので、「ショートカットなら。」と再び従い、更に進んでいくと突然アスファルト路面が終わり、ダート路面へ、更に進むとコブシ程の大きさの石がゴロゴロした荒れた路面に変化、しまいには「これ、河原じゃん!」と言いたくなる程の、石だらけの路面になってしまいました。
しかも結構な登り下りが、ダラダラとつづきます。
そんな路面には、深い「轍」も多く、その「轍」に前輪をとられ、4~5回はこけました。
上の画像は、比較的平らで石も少ない場所で、安田さんが撮ってくれた写真です。
実際の路面は、こんなものではありませんでしたよ・・・
ただ、驚いたことに、こんな路面をあれだけの荷物を積載した Type SPORT は、何とか走れるのでした。
「絶対、スポーク折れるな・・・」と覚悟していたスポークも、折れることなく、9キロ程続いたこの尋常ではないエリアを抜けて、「文明の香り漂う」アスファルト路面へ、ようやく出ることができました。
絶対おすすめはしませんし、正しい使い方では、勿論ありませんが、Type SPORT のポンテンシャルに、私自身が一番びっくりした、「アクシデント」でした。
この荒れた路面の道中は、携帯の電波も捕まらず、連絡の取れなかった「白井さん」にすぐに電話して、「Google Map は、”自動車コース”で検索して来るように!」と、伝えたのでした。
到着!
そこからは、念願の「アスファルト路面」を走りましたが、この二回のオフロード走行を挟んだせいで、体力と時間を大幅に(しかも無駄に)消費してしまいました。
そこからも基本登りが続き、あれほど時間に余裕をみた予定を組んでいましたが、「朱鞠内湖畔キャンプ場」に到着したのは、受付終了の少し前となってしまいました。
2泊分のキャンプサイト代と、明日1日分の「遊漁券」を3人分、薪2束を購入して受付を終え、受付近くの「第一キャンプ場」にテントを張ることに。
買出しした食料を降ろして、待ちに待った「お疲れ様の乾杯!」を行い、各々、自分のテント設置、写真撮影、焚き火の準備、夕飯の準備等を行いながら、「白井さん」の到着を待ちました。
つづく
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